2008年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

自然と技術 / 宗教と科学

Science and Technology / Religion and Science

平成19年度以前の授業科目:『自然と技術 / 宗教と科学』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『総合科目 / 宗教と科学』

教授・大橋 眞

2単位

 月(9・10) 全(全)

授業の目的

宗教と科学はどのような関係にあるのかを考える.宗教は科学の対局に考えることは,正しいのか?科学技術の進歩は,物質的な豊かさをもたらしたが,精神的には豊かになったとは言えない.人間の幸福につながる科学技術とはなにか?このような時代背景をもとに,これまで宗教が果たしてきた社会学的な役割と科学技術発展との関係を理解し,各人の役割を考える.

授業の概要

本講義は,宗教の果たしてきた役割を,社会制度と科学技術の面から考察する.また,各宗教の自然観や人間に対する関わり方を比較しながら,宗教の文化について考える.また,地球温暖化問題の時代に必要な視点について,宗教と科学の観点から考察する.

キーワード

宗教,科学,自然観,社会制度,歴史

受講者へのメッセージ

この授業のカテゴリーは,「自然と技術」ですが,「歴史と文化」「人間と生命」「生活と社会」にまたがる総合的な内容です.

到達目標

1.歴史的な視点から宗教と科学の関係を捉える.
2.科学の諸課題について,宗教的な観点から考察する.

授業の計画

1.はじめに
2.日本人の宗教観
3.宗教と科学の真理
4.宗教と権力の科学
5.宗教の自然観
6.宗教と科学の相生と相剋
7.宗教改革は何を残したのか?
8.宗教改革と科学の発展
9.地域文化と宗教
10.感染症と宗教
11.進化論と宗教
12.植民地帝国主義と宗教
13.現代科学と宗教
14.科学信仰の時代
15.まとめ
16.総括授業

成績評価の方法

毎回のミニレポート70%,期末レポート 30% として評価する

再試験の有無

なし

教科書

特になし

参考書

適宜参考書を紹介します.

連絡先

大橋(656-7261, ohashi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)