2008年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

歴史と文化 / 日本のことば遊び

History and Culture / Japanese words play

平成19年度以前の授業科目:『歴史と文化 / 日本のことば遊び』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『日本語学 / 日本のことば遊び』

教授・仙波 光明

2単位

 月(13・14) 夜間主(夜間主)

授業のタイプ

講義

授業の目的

言葉あそび(言語遊戯)を素材として,日本の言語文化の歴史と,日本語の構造・特質について理解を深める.

授業の概要

日本語による言葉あそびをいろいろと見ながら,それを生み出している日本語の構造・特色や日本語文化の歴史を知る.また,言葉あそびをより楽しめるようになる.

キーワード

言葉遊び,尻取り,回文,早口言葉,謎々

受講者へのメッセージ

シラバスの内容および授業の進度について,ある程度の変更があるかもしれない.より詳しくは第1回の授業で説明する.

到達目標

1.日本語による言葉あそびの種類を知る.
2.日本語による言葉あそびを可能にしている日本語の構造を知る.
3.日本語による言葉あそびと,それに伴う日本文化に対する理解を深める.
4.言葉あそびを,さらに楽しめるようになる.

授業の計画

1.どんな,言葉あそびがあるのか.及び,授業の進め方について.
2.尻取り(その歴史と,ルールを支える日本語の構造).
3.早口言葉・舌もじり(早口言葉はなぜ舌がもつれるのか).
4.回文(日本語の単純な音韻構造と仮名文字).
5.「いろはうた」と言葉あそび.
6.だじゃれと言語芸術の間.
7.和歌の中の言葉あそび(仮名文字による表現の二重性)
8.文字による言葉あそび(分解したり,並べ替えたり,並べ方を工夫したり)
9.中世の謎々(1) 「謎立て」とその解法を通じて日本語・日本文化の歴史を知る.
10.中世の謎々(2)「謎立て」とその解法(続き).
11.中世の謎々(3)「謎立て」とその解法(続き).
12.中世の謎々(4)「謎立て」とその解法(続き).
13.近世のなぞなぞ(1)三段謎の世界.
14.近世のなぞなぞ(2)三段謎の世界(続き).
15.和歌のパロディー(名歌のもじり).
16.試験

成績評価の方法

前の回の授業内容に関する小テスト,または宿題を60%,試験40%として評価する.

再試験の有無

参考書

鈴木棠三『新版ことば遊び辞典』東京堂出版,鈴木棠三『日本のなぞなぞ』岩波ジュニア新書,小林祥次郎『日本のことば遊び』勉誠出版

連絡先

仙波(2319, 088-656-7117, senba@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
月曜日17時∼17時50分