2009年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

自然と技術 / (工)化学応用工学概論

Science and Technology / Outline of Chemical Science and Technology

平成19年度以前の授業科目:『自然と技術』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『自然と技術 / (工)化学応用工学概論』

教授・金崎 英二, 教授・川城 克博

2単位

 木(5・6) 工(化)

授業の目的

現代の理工学関係の科学,技術者には,多種多様な物質の化学的基礎知識が要求される.本講義では,物質の性質を化学結合,分子構造に基づいて理解させる.

授業の概要

高等学校で学んだ化学に接続させ,化学の基礎としてまず電子のエネルギー状態がどのように記述されるか解説し,次に原子,分子の構成について延べ,物質の性質を化学結合,分子構造と関連させて理解させる.さらに,炭素原子の混成軌道の概念から有機化合物の構造と反応性を解説する.クラスをA,Bの二つに分ける.Aクラスを金崎教授が,Bクラスを川城教授が担当して講義を開始し,その後学期の中間で担当を交代する.試験はそれぞれの講義最終回に実施.

受講者へのメッセージ

最近の先端材料あるいは解析機器についてのトピックスも紹介する.講義毎に小テスト又は課題レポートを課する.(川城)パソコンを用いて計算しグラフ化できるよう準備しておく.宿題は次回講義開始時迄に提出すること.(金崎)

到達目標

1.無機·有機化合物を含めて,物質を構成している原子,分子の化学結合が結晶構造,反応性,物理化学的性質にいかに関係しているかを理解させる.

授業の計画

1.本講義では以下の内容で講義を行う予定である.
2.1.原子論の成立
3.2.原子の構造
4.3.電子配置
5.4.元素の周期的性質
6.5.単体と化合物
7.6.化学結合
8.7.炭素原子の混成軌道と分子の形
9.8.脂肪族化合物の性質と反応
10.9.芳香族化合物の性質と反応

成績評価の方法

期末試験及び出席(小テスト·課題レポート)により評価する(川城).定期試験とレポートにより評価する(金崎).

再試験の有無

教科書

三浦敏明他共著 『ライフサイエンス系の化学』 三共出版 (川城)

大野,村田,錦織共著『大学生のための例題で学ぶ化学入門』共立出版社 (金崎)

連絡先

金崎(化516, 088-656-9444, kanezaki@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 年度毎に学科の掲示を参照すること
川城(化308, 088-656-7431, kawasiro@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 特に曜日·時間を指定しない.[川城(工学部化学·生物棟308号室)]

備考

授業計画は変更する場合がある