2009年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

生活と社会 / ボランティア実践

Living and Society / Volunteer and society

平成19年度以前の授業科目:『生活と社会』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『生活と社会 / ボランティア実践』

准教授・樫田 美雄

2単位

 木(5・6) 全(全)

授業のタイプ

講義

授業の目的

ボランティアという方法の可能性を,「サービスラーニング」という考えを取り入れることで探っていく.医療福祉系のボランティアをしながら社会科学的思考を紡いでいく「実践ゼミ」であると思ってほしい.具体的には学長裁量経費等の支援を受けながら,病院でのボランティア活動および認知症者家族・グループホームに対するボランティア活動をしてもらう.そこから,家族と医療,病者と医療の関係等を考察してもらう.日常的にボランティア日記をつけてもらうとともに,年度末に報告書原稿を執筆してもらう.

授業の概要

まず,希望者(数回の土曜日企画に参加できること,日常的にボランティア日記をつける意欲があること,年度末に冊子『ボランティア実践報告』用原稿の執筆ができること,が希望の条件)から,20名がくじ引きで選抜される.(9月25日までに,土曜日企画の日程は,全学共通教育掲示板に掲出されるので,それをみてから希望せよ) ついで,非常勤講師の高松哲雄先生(アクティブリスニングクラブ主宰)および,小川洋子先生(認知症の人と家族の会)から,ボランティアに期待されていることの概要を聞く.その後,実際にボランティアにいきながら,年度末に実践報告文を書く.

キーワード

ボランティア,サービスラーニング,認知症

受講者へのメッセージ

自分や社会を振り返り,物の見方を変えたり豊かにするような講義を目指したい.そうした意味での「教養」を身につけたい学生の受講を歓迎する.

到達目標

1.ボランティアをしながら,社会の仕組みを考える能力を身につける.

授業の計画

1.オリエンテーション
2.傾聴ボランティアと認知症者・認知症者家族支援の抱えている問題
3.傾聴ボランティアをすること,あるいは認知症者支援の社会的意義
4.ボランティア日記サイトへの携帯電話からの投稿方法の習得
5.ボランティア日記を元にした講義とディスカッション
6. 〃
7.認知症に関する講演会とセミナー
8.認知症に関する講演会とセミナーについての討論
9.学期末の『ボランティア実践報告』作成要領についての討議
10.サービスラーニングの意義と概要
11.実践のサービスラーニング化にむけた問題意識の発掘(文献探索)
12.学生が探索した文献によるサービスラーニング検討会(1)
13.学生が探索した文献によるサービスラーニング検討会(2)
14.学生が探索した文献によるサービスラーニング検討会(3)
15.『ボランティア実践報告』企画の相談
16.全体のまとめ

成績評価の方法

授業中の出席と発言,イベントへの参加,最後のレポートによって評価する.半ばゼミのようにして進めていくので,通常の講義とは異なることを予め理解してほしい.詳しくは初回に資料を配付して説明するので,必ず出席すること.

再試験の有無

教科書

教科書は使用しない.

参考書

8月前半に関連講演会を開催するので掲示に注意すること.サービスラーニングおよび認知症について新書レベルでよいから夏休み中に読んでおくこと.

連絡先

樫田(1224, 088-656-9308, HCB00537@nifty.ne(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日_14:00から15:00