生活と社会 / 都市の人間関係
Living and Society / Urban Personal Networks
平成19年度以前の授業科目:『生活と社会』
平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『生活と社会 / 都市の人間関係』
准教授・矢部 拓也
2単位
水(9・10) 全(全)授業の目的
都市社会構造を人間関係(パーソナルネットワーク)の側面に注目して明らかにしてゆくことが本講義の目的である.都市社会の人間関係は,都市社会学のなかで長い間重要な研究テーマとなっていた.講義では,都市社会学ばかりでなく,隣接する家族社会学,階層研究の先行研究の成果も紹介しながら,現時点における都市社会の人間関係研究における到達点を示す
授業の概要
森岡清志編著(2000)『都市社会の人間関係』放送大学教材をテキストとして,様々な立場からのアプローチを学んでもらう.近年,社会学では人間関係という言葉はあまり使わなくなり,替わって,社会的ネットワーク,パーソナルネットワークという言葉が用いられている.テキストをもとに,毎回ひとつのテーマを設定して,それに関する社会学の用語や考え方を用いて都市社会構造についての理解を深めてもらう.
キーワード
パーソナルネットワークパーソナルネットワーク,都市社会学
受講者へのメッセージ
実際に自分の友人関係や親族関係をパーソナルネットワーク的視点で見直すことで,生きた知識として身に付きます.ただ受け身的に聞くのではなく,実際に簡単な分析を行ったりすることに積極的な受講者を歓迎します.
到達目標
1. | パーソナルネットワーク論の考え方を理解できるようになる.また,パーソナルネットワークの視点から都市構造が描けるようになること. |
授業の計画
1. | オリエンテーション |
2. | 都市社会の特質と人間関係 |
3. | 社会的ネットワークとパーソナルネットワーク |
4. | 都市生活と社会的ネットワーク |
5. | 北カリフォルニアのパーソナルネットワーク |
6. | 日本の大都市におけるパーソナルネットワーク |
7. | 都市化と親族関係 |
8. | 現代の都市家族 |
9. | 都市家族とネットワーク |
10. | 連帯的なネットワークと家族:現代日本の家族・コミュニティ問題1 |
11. | 解放化するネットワークと家族:現代日本の家族・コミュニティ問題2 |
12. | 階層とネットワーク |
13. | 社会的資源としてのネットワーク |
14. | 小集団のネットワーク |
15. | 高齢者のパーソナルネットワーク |
16. | パーソナルネットワーク研究の課題 |
成績評価の方法
期末レポート70%,出席30% 詳しくは初回の授業で説明するので必ず出席すること.
再試験の有無
無
教科書
森岡清志編著『都市社会の人間関係(放送大学教材83138-1-0011)』放送大学出版協会,2000年,2200円
参考書
安田雪『ネットワーク分析:何が行為を決定するか』新曜社,1997年,2200円
WEBページ
連絡先
- オフィスアワー: 木曜日12:00∼12:45(時間帯は随時メールにてご相談下さい)