2009年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

歴史と文化 / アジアの近代と日本

History and Culture / Modern Asian History

平成19年度以前の授業科目:『歴史と文化』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『歴史と文化 / アジアの近代と日本』

教授・葭森 健介

2単位

 月(3・4) 全(全)

授業の目的

19世紀後半以降の日本とそれを取り巻く世界の歴史を理解し,人類の平和と幸福のために次代を担う若者が何をなすべきかを考えてもらうことを目的とする.

授業の概要

皆さんの未来は明るいのか?暗い話題が続く現代ではあるが,次の時代が平和で豊かでないとしたらあまりにも悲しすぎる.とはいえ当面する課題から逃げてはならない.現在起こっている問題は近代という時代,それを作った価値観から生まれている.近代の日本とアジア・アフリカの歴史を振り返りつつ,現代社会が当面する課題を見つめ次の時代へと進むためのヒントを考えみたい.

キーワード

アジア,日本,近代化,国際関係,戦争

受講者へのメッセージ

歴史を自分で学ぼうとする良心,自ら考えるという態度が必要である.

到達目標

1.幅広い観点から近代そして現代とは何かを理解し,それを踏まえてこれからの日本あるいは各自の進む方向について考え,客観的かつ説得的に文章で表現できることを目標とする.

授業の計画

1.君たちの未来は輝いている!?
2.西洋と東洋の間で-日本の近代化と外交
3.脱亜入欧から大東亜共栄へ-近代の国際情勢と戦争への道程
4.寅さんが演じた皇軍兵士-映画『拝啓天皇陛下様』①
5.善人が起こした戦争-映画『拝啓天皇陛下様』②
6.戦争の加害者・被害者とは?-国家の戦争と庶民の戦争
7.植民地からみた大日本帝国のイメージ-映画『族譜』①
8.戦前の日本の官僚の国際感覚-映画『族譜』②
9.映画『族譜』と創氏改名-創始改名をめぐる誤解の蓄積
10.世界大戦は終わったのに-人類はなぜ戦いをやめないのか?
11.民族紛争と先進国の責任-映画『ホテルルワンダ』①
12.民族紛争の悲劇とは-映画『ホテルルワンダ』②
13.民族紛争のの原因とは-近代国家と民族対立
14.国際化社会の光と影-経済活動が庶民生活にもたらすもの
15.後期試験
16.総括-平和で豊かな未来を目指して

成績評価の方法

随時行う小テスト・レポートと学期末テストの成績を総合して評価する.

再試験の有無

教科書

特にないが高校の時に使った日本史,世界史,現代社会の教科書を持参のこと

参考書

授業中に紹介する

連絡先

葭森(アジア史研究室, 088-656-7156, yosimori@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (前期) 水曜日 12時30分から13時30分 アジア史研究室 総合科学部1号館3階中棟