2009年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

歴史と文化 / 日本の古代史

History and Culture / Ancient Japanese History

平成19年度以前の授業科目:『歴史と文化』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『歴史と文化 / 日本の古代史』

准教授・衣川 仁

2単位

 月(1・2) 全(全)

授業の目的

日本古代史の政治史的な流れと,それに深く関わった政治権力(特に皇統)の歴史をおさえ,その特質を理解することを到達目標として,「日本古代の政治と社会」について講義します.それと同時に,歴史学が考える学問であることを理解してもらいたいと思います.

授業の概要

9世紀末から11世紀にわたる日本古代の政治史を概観します.政治史の中心にあった天皇,およびその周辺の政治勢力が,いかに支配システムを構築していったのか,史料に基づいて講義します.

キーワード

天皇,摂関政治,仏教,怨霊,ケガレ

受講者へのメッセージ

歴史の講義とはいっても,暗記ではなく考えることを意識してほしいと思います.それは試験においても同様です.

到達目標

1.平安中期以降の政治史の流れと,それに深く関わった政治権力の歴史をおさえ,その特質を理解する.

授業の計画

1.ガイダンス
2.寛平の治
3.時平と道真
4.延喜という「聖代」
5.平安の地方社会
6.ケガレの構造
7.道真の怨霊
8.将門の乱
9.藤原純友と海賊
10.兵と僧の台頭
11.師輔の権勢
12.安和の変
13.花山天皇の出家
14.道長の王権
15.試験
16.総括

成績評価の方法

期末試験を中心に評価しますが,出席やコメントなど,平素の授業への取り組みも勘案します.

再試験の有無

教科書

教科書は使用せず,プリント等を配布する予定です.参考書等は授業の中で適宜紹介します.

連絡先

衣川(088-656-7153, kinugawa@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日12時50分∼14時20分