2009年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

歴史と文化 / 日本語について考える

History and Culture / Japanese Loanwords

平成19年度以前の授業科目:『歴史と文化』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『歴史と文化 / 日本語について考える』

教授・仙波 光明

2単位

 金(1・2) 全(全)

授業のタイプ

講義

授業の目的

日本語はどのような特色を持つ言語なのか,諸言語の中での日本語の位置づけ,日本語の発音,日本語の語彙の面から検討し,同時に,書物に書かれた内容を検証しながら読むことの大切さに気付いてもらいたい.

授業の概要

教科書に従いつつ,世界の諸言語と対比した場合の日本語の特色,日本語の音韻構造・発音の仕方,日本語で使われる語彙の種類・特徴などについて,いくつかのトピックスを抽出しながら,テキストの内容を検討してゆく.教科書に予定している『日本語 新版(上)』(金田一春彦著 岩波新書)は二十年余り前に書かれているが,この間に変わったことはないか,見直すべき点はないか,書かれていることがらは正しいのだろうか⋯⋯などを考えながら授業を進める.

受講者へのメッセージ

シラバスの内容および授業の進度について,ある程度の修正が行われるかもしれない.詳しくは,1回目の授業で説明する.以上は,あくまでも予定である.この授業では,毎回,小テストを実施する.また授業に関する質問·感想·疑問等を書いて提出してもらうが,このデータ(出席状況,質問,感想)は,次回の授業資料に記すかたちで受講生に公開される場合がある.ただし,受講者数などの状況によって不可能になるかもしれない. なお,6回以上欠席した場合には,名前が上記資料から自動的に削除される.

到達目標

1.日本語についての知識を増やす.
2.日本語の問題を自ら調べる態度を養い,方法を身につける.
3.正確な知識に基づいて,国語問題,日本語を巡る諸問題に対する意見を表明できる.

授業の計画

1.オリエンテーション(授業の進め方,成績の評価等についての説明)
2.日本語は特異な言語か,平凡な言語か(言語類型論からみた日本語)
3.日本語の地位(世界の中の日本語,日本の中の外国語)
4.多様な日本語(概観的に)⋯⋯テキスト「Ⅰ 世界の中の日本語」から
5.日本語の発音(音の単位の体系,音の組み合わせ方の法則など)
6.発音の面で日本語は美しいという考え方について
7.日本語のリズム・旋律・アクセント(アクセントの平板化はなぜ起こるのか,等)
8.日本語の語彙の数・体系・語種
9.単語の形態,略語等
10.語彙(自然関係の語彙から)
11.語彙(人間関係の語彙から)
12.語彙(生活関係の語彙から)
13.語彙(社会関係の語彙から)
14.語彙(借用語=外来語について)
15.試験
16.補足など

成績評価の方法

小テスト50%,試験50%を基準とする.

再試験の有無

教科書

金田一春彦『日本語 新版(上)』岩波新書

参考書

随時紹介する.

連絡先

仙波(2319, 088-656-7117, senba@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 金曜日 17時∼18時 総合科学部1号館中棟3階(2319)