2009年度 工学部 建設工学科 夜間主コース — [選択] 2年(前期)

建築物のしくみ

Introduction of Architecture

目的

建築一般の知識を学ぶことにより,建築学への理解,並びに実践的な内容に対する理解を深める.特に建築構造に関する基礎的知識を習得する.

概要

建築物はどのようなしくみで成り立っているのか,建築物の基本的機能とそれらを実現する各部分の造り方を学ぶ.建築物を造りあげるために,具体的にどのような材料を用い,どのような構法が採用されているかを平易に解説する.

キーワード

建築構法,建築構造

関連科目

建築構造計画

要件

なし

注意

建築の物的構成についての入門的講義であり,後続の全ての専門科目と深い関わりを持つ.2年次に履修すること.

目標

1.建築物の一般的な構造・材料・施工法・構法が理解できるようになることを目的とする.前半は,建築物の構造形式・荷重と外力・構造材料と構法・構造形式の変遷等についてその概要を理解する.後半では,現在一般的に用いられている構造種類(木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造など)ごとに,様々な部位の名称とその役割や特徴を具体的に理解する.

計画

1.建築学とは(ガイダンス)
2.構造と構法(構法概説/4回)
3.架構と構造材料と構法
4.建築構造の歴史1
5.建築構造の歴史2
6.木質構造の種類と分類(木質構造/4回)
7.木造住宅の色々
8.各部構法1:基礎・土台・軸部
9.各部構法2:壁・小屋組・床
10.鉄骨造の概要1(鉄骨造/2回)
11.鉄骨造の概要2
12.鉄筋コンクリート造の概要1(鉄筋コンクリート造/2回)
13.鉄筋コンクリート造の概要2
14.SRC造・PS造・組積造(その他構造/1回)
15.学期末試験

評価

中間試験および学期末試験と授業への参加内容を評価し,評点が60%以上を合格とする.

対象学生

他学科,他学部学生も履修可能

教科書

建築構法{第5版} 監修:内田祥哉 市谷出版社,構造用教材 改定1995年版 日本建築学会 丸善

参考資料

建物はどのように働いているか エドワード・アレン 鹿島出版会

木造建築を見直す 坂本功 岩波新書

建築ビジュアル辞典(彰国社)

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