弾性力学
Elasticity
教授・岡田 達也
2単位
目的
機械や構造物の強度設計の基礎であり，有限要素法，塑性力学及び破壊力学等の他の固体力学分野に対しても重要な学問である弾性力学の基礎知識を習得させる．
概要
応力，ひずみの定義とテンソルとしての性質を説明した後，基礎的な問題を検討することにより，材料力学と弾性力学を対比して理解させる．
キーワード
変形する物体の力学，応力とひずみ，強度設計
要件
「構造の力学1および2」で取り扱われた材料力学の考え方をよく理解しておくこと．
注意
質点・剛体力学および微分方程式の基礎知識が必要．
目標
| 1. | 応力とひずみの定義とそのテンソルとしての性質を理解する． |
| 2. | 材料力学と弾性力学の対比を通じて応力とひずみに対する理解を深める． |
| 3. | 基本的で重要な問題に適用し，強度設計への応用を理解する． |
計画
| 1. | 応力とひずみ1 |
| 2. | 応力とひずみ2 |
| 3. | 一様断面棒における応力とひずみ |
| 4. | 傾いた面の応力とひずみ |
| 5. | 主応力と主ひずみ |
| 6. | 厚肉円筒 |
| 7. | 一般的な応力場1 |
| 8. | 一般的な応力場2/中間試験 |
| 9. | 円孔における応力集中1 |
| 10. | 円孔における応力集中2 |
| 11. | 楕円孔における応力集中 |
| 12. | 亀裂問題の考え方1 |
| 13. | 亀裂問題の考え方2 |
| 14. | 3次元亀裂問題 |
| 15. | 鋭い切り欠き |
| 16. | 期末試験 |
評価
中間試験，期末試験各50%とし，合計60%以上を獲得したものを合格とする．
対象学生
開講コース学生のみ履修可能
教科書
野田尚昭著「すぐに役立つ弾性力学」(日刊工業新聞社)
参考資料
井上達雄著「弾性力学の基礎」(日刊工業新聞社)
連絡先
岡田(M616, t-okada@me.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
備考
再試験(全講義範囲)は同一年度内に1回のみ実施する．