2009年度 工学部 機械工学科 夜間主コース — [選択] 4年(後期)

超精密加工

Ultraprecision Machining

准教授・多田 吉宏

2単位

目的

機械部品や光学部品を高精度に加工する際に考慮しなければならない超精密除去加工に機構,超精密加工機の構成要素・環境・工具・計測などの技術的基礎を講義する.

概要

超精密切削·超精密研削および超精密研磨の各加工法を理解しこれを実践的に応用できるよう,まず超精密除去加工全般に共通する基礎事項を解説し,次いでそれぞれの加工法に関して具体的な加工例を交えて講義する.

キーワード

超精密切削,超精密研削,延性モード研削,メカノケミカルポリシング,EEM

関連科目

精密計測学

要件

「生産加工」,「精密計測学」を履修している(または並行して履修する)ことが望ましい.

注意

予習・復習を行うこと.

目標

1.超精密加工技術全般に共通する必須な基本事項を理解する.
2.個々の超精密加工法の原理·特徴·応用についての基本を理解する.

計画

1.超精密加工とその背景
2.超精密加工のための環境因子
3.超精密切削加工機の構成要素(構造材料)
4.超精密切削加工機の構成要素(軸受け)
5.超精密切削加工機の構成要素(案内面・送り機構)
6.超精密切削のメカニズム
7.超精密切削加工工具
8.仕上げ面の品位,工具損傷
9.演習
10.超精密研削加工
11.硬脆材の延性モード研削・ELID研削
12.ラッピング・ポリシング
13.素材-砥粒間のメカノケミカル作用
14.界面反応の超精密加工への応用
15.EEM
16.定期試験

評価

演習レポートと定期試験の結果とを1:1の比率で総合して成績を評価し60%以上を合格とする.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

丸井悦男著「超精密加工学」,コロナ社,ISBN4-339-04399-0.

参考資料

田中義信·津和秀夫·井川直哉共著「精密工作法」,共立出版,ISBN4-320-07909-4.

連絡先

多田(M319,656-7381,tada@me.tokushima-u.ac.jp)

備考

将来,設計や生産加工分野を目指す学生は受講しておくことが望ましい.