生体情報工学
Biological and Medical Engineering
目的
生体と情報工学との関連と類似性および医用工学への応用を概説する.
概要
最初に生体工学の概念を説明し,ニューロンの動作とモデルおよび最近,集積回路化されて実用性が重視されているニューロン回路も解説する. 神経系と筋肉系の関係および心電位と筋電位さらに生体の情報処理に関する講義も行う. 脳波計測とその意義を説明し,ニューラルネットワークに関する講義を行う.
要件
コンピュータのハードウエアおよびソフトウエアの知識を充分に備え,数理論理的な思考ができて,将来の情報工学の展望を志向することが受講に際しての必要条件です.
目標
1. | エレクトロニクスおよびコンピュータのハードウエアとソフトウエアのバランスの良い思考ができるための基礎的な知識を習得し,これを数理的に展開し,現状のコンピュータのハードウエアとソフトウエアの実態と問題点を分析し,将来のコンピュータ·システムの構築に寄与する思考能力の獲得を到達目標とする. |
計画
1. | 生体情報工学序説:生体における情報処理の概要と工学との関連 |
2. | 脳の神経細胞の構造と動作 |
3. | 神経細胞の人工的モデルとその応用 |
4. | 網膜における神経細胞の構造と視覚情報の伝達経路 |
5. | 脳波(EEG)および脳波の計測,レポート |
6. | 官能検査法 |
7. | 視覚・聴覚特性と視聴覚補償機器 |
8. | 平衡感覚・味覚・嗅覚特性 |
9. | 皮膚感覚特性とその応用 |
10. | 加齢と感覚機能の低下,レポート |
11. | 学際的バイオメカニクス |
12. | 運動学と運動制御 |
13. | 人体計測学と歩行分析 |
14. | 筋肉の機構学と運動学的筋電位 |
15. | 福祉と情報処理,レポート |
16. | 予備日 |
評価
講義中に行う中間試験および小試験と試験期間中に行う定期試験とレポートの結果を考慮し,受講姿勢にも配慮して成績を照合的に評価する. 再試験は行う.
JABEE合格
JABEE取得には関係ありません.
JABEE関連
JABEE取得には無関係です.
対象学生
開講コース学生のみ履修可能
教科書
なし.
参考資料
福島邦彦「神経回路と情報処理」
樋渡涓二「生体情報工学」
連絡先
赤松(連絡先未登録)
- オフィスアワー: 金曜日午後
備考
1. | 種々の参考書およびノートを用いて講義するので,全講義に出席する必要がある. |
2. | 成績評価に対する平常点と試験の比率は4:6とする. 平常点には講義への参加状況,演習の回答及びレポートの提出状況と内容を含み,試験には小試験及び最終試験の成績を含む. |