2009年度 工学部 生物工学科 昼間コース — [必修] 3年(後期)

生物工学実験6

Experiments of Biological Science and Technology 6

教授・辻 明彦, 准教授・長浜 正巳, 助教・湯浅 恵造

1単位

目的

生化学および細胞生物学的手法の基礎を実習する.

概要

大腸菌および動物細胞を用いてタンパク質の抽出,定量,および検出といった生化学の基礎的操作を実習する.

キーワード

大腸菌によるタンパク質発現,動物細胞によるタンパク質発現,タンパク質定量,タンパク質検出

要件

生化学1,2,3および細胞生物学を受講していることが望ましい.

注意

実験を始める前にあらかじめテキストを熟読しておくこと.基本的にグループ単位で行うが,グループの実習結果について十分よく理解し,各自でレポートを作成すること.

目標

1.生化学および細胞生物学実験の概念および基本操作を学習する(授業計画1-12による)
2.レポート作成を通じて,実験結果の解析,考察の仕方を習得する(授業計画1-12による)

計画

1.ガイダンス
2.大腸菌によるタンパク質発現,緩衝液作製
3.アフィニティークロマトグラフィーによるタンパク質の精製
4.Bradford法によるタンパク質の定量
5.SDS-PAGEによるタンパク質の分離および検出
6.動物細胞の扱い方(クリーンベンチの使用方法),動物細胞への遺伝子導入
7.蛍光顕微鏡による動物細胞の観察,動物細胞からのタンパク質の抽出,定量
8.Western blottingによるタンパク質の検出 1 (SDS-PAGE)
9.Western blottingによるタンパク質の検出 2 (抗体反応)
10.未知タンパク質の機能解析(実験方法のデザインと計画)
11.未知タンパク質の機能解析(活性測定),レポート(到達目標全ての一部評価)
12.期末試験(到達目標全ての一部評価)

評価

出席率出席率80%以上で,到達目標2項目が各々60%以上達成されている場合をもって合格とする.達成度は目標1,2ともにレポート(60%)及び期末試験(40%)で評価する(出席点は加えない).

JABEE合格

成績評価と同じ.

JABEE関連

本学科教育目標(C),(D)に対応する.

対象学生

開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能

教科書

小冊子「生物工学実験6」

参考資料

徳島大学工学部編「安全マニュアル」, 化学同人編集部編「実験を安全に行うために」, 化学同人編集部編「続実験を安全に行うために」

連絡先

湯浅(化生棟 714, 088-656-7527, yuasa@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日16:20-17:50

備考

原則として再試験は実施しない.