2009年度 工学部 建設工学科 昼間コース — [必修] 1年(前期)

測量学実習

Surveying Practice

准教授・上野 勝利, 准教授・滑川 達, 助教・渡邉 健, 非常勤講師・猪木 幹雄, 非常勤講師・新居 直

1単位

目的

以下の「測量学」における講義目的·目標について実習を通じて理解を深める.1.測量に用いる器械·機具の使用法等,2.野外での測量作業の方法および野帳の記入法,3.内業として,測定結果を計算し,精度を調べ,製図を行う.

概要

1.平板測量非常に簡単な測量器具である,アリダード,平板,巻尺等を使用し,骨組み測量を行った後,それを基準にして細部測量を行う.そして,この簡単な測量法により,測量の基礎的な技術を会得しつつ,その一連の流れを理解する. 2.トランシット·トラバース測量および経緯距計算測量において最も重要な器械であるトランシットの使用法を修得し,トラバース測量を行う.その測定結果を調整計算し,精度を調べ,面積計算も行う.そして,トラバースの製図を行う. 3.水準測量およびスタジア測量現場にそくするように交互水準を含んだ,路線水準測量を行う.それら測点間の距離をスタジア測量により求め,上の水準測量の結果を調整する.

キーワード

平板測量,トランシット·トラバース測量,水準測量,スタジア測量

先行科目

測量学

関連科目

応用測量学

要件

測量学を履修すること.

注意

実習は班を編制して行うので,班員同士よく協力して,各自の責任を果たすこと.また野外で行われるので,各自種々の危険に対して十分に注意する事.具体的には,サンダル履きでの実習参加は認めない.また帽子等を着用し,日射病に注意する事.

目標

1.平板とアリダードの操作方法ならびに平板測量の測量作業に習熟し,平面図の作製方法を修得すること.
2.トランシットの使用方法とトランシット·トラバース測量の測量作業に習熟し,野帳への記録方法,誤差の評価方法,ならびに成果物の作成方法を修得すること.
3.レベルとスタッフの操作方法ならびに水準測量とスタジア測量の測量作業に習熟し,野帳への記録方法, 誤差の評価方法,ならびに成果物の作成方法を修得すること.

計画

1.ガイダンス·平板測量説明
2.平板測量(骨組み)
3. 〃
4.内業·レポート1
5.トランシット·トラバース測量
6. 〃
7.トランシット·トラバース調整計算·製図
8.トランシット·トラバース調整計算·製図:レポート2
9.トランシット·トラバース 小テスト
10.平板測量(細部)
11. 〃
12.内業·レポート3
13.水準測量·スタジア測量
14. 〃
15.内業
16.レポート4

評価

到達目標1の達成度をレポート1とレポート4の割合を1:1として算出した評価点が60%以上をクリア条件とする.到達目標2の達成度をレポート2と小テストの割合を1:1として算出した評点によって評価し,60%以上をクリアとする.到達目標3の達成度をレポート3によって評価し,60%以上をクリアとする.すべての到達目標をクリアした場合を合格とし,成績は到達目標1∼3の評点の重みをそれぞれ25, 50, 25%として算出する.

JABEE合格

成績評価と同一である.

JABEE関連

本学科の教育目標の3(2)に100%対応する.

対象学生

開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能

教科書

図解 土木講座 測量学 小田部 和司 著, 技報堂出版 ISBN4-7655-1385-8 C3051

測量学で指定された教科書

参考資料

測量学の授業中において紹介される.

連絡先

上野(A504, 088-656-7342, ueno@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 学科の掲示を参照のこと
滑川(A412, 088-656-9877, namerikawa@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: オフィスアワー:年度ごとに学科の掲示を参照すること
渡邉(A506, 088-656-7320, watanabe@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 年度ごとに学科の掲示を参照すること