2009年度 工学部 化学応用工学科 昼間コース — [必修] 2年(前期)

無機化学

Inorganic Chemistry

教授・森賀 俊広

2単位

目的

1年次の基礎無機化学に引き続き,酸塩基,酸化還元などの無機化学の基本概念を理解させ,無機化合物の各論・演習問題で,基本概念を応用して問題を解決する力を養う.

概要

基礎無機化学では扱わなかった酸塩基,酸化還元,錯体( 配位化合物),および7回目以降の講義で取り扱う,周期表をsブロック,pブロックおよびdブロックに分けて体系化した無機化合物各論を通じて無機化合物への理解を深める.

キーワード

酸塩基,酸化と還元,配位化合物,元素の周期性

先行科目

基礎無機化学

関連科目

材料物性

注意

基礎無機化学の履修を前提として講義する.

目標

1.酸・塩基として扱われる化学種の特徴について理解する.
2.簡単な反応の酸化還元電位を計算できるようになる.
3.sブロック,pブロック,およびdブロック元素の特徴について理解する.

計画

1.ブレンステッド酸の特徴(第4章)
2.ルイス酸・塩基の反応と性質(第4章)
3.還元電位(第5章)
4.電位データを図で表す方法(第5章)
5.錯体の構造,命名法(第8章)
6.異性化とキラリティー(第8章)
7.水素と水素の化合物(第9章)
8.1族元素の単体と化合物(第10章)
9.2族元素の単体と化合物(第11章)
10.13族元素の単体と化合物(第12章)
11.14族元素の単体と化合物(第13章)
12.15族元素の単体と化合物(第14章)
13.16族元素の単体と化合物(第15章)
14.17族元素の単体と化合物(第16章)
15.dブロック金属元素と化合物(第18章)
16.最終試験

評価

レポートを随時課す.成績に対する,レポートを含めた平常点と最終試験などの定期試験の点との割合は4:6とする.

JABEE関連

本学科学習・教育目標(A:○),(B:◎)に対応する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

シュライバー・アトキンス 無機化学(上・下) 第4版 東京化学同人

参考資料

合原眞ら共著 無機化学演習 三共出版 ISBN:4-7827-0333-3

連絡先

森賀(M603, 088-656-7423, moriga@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 前期は月曜日16:30から17:30,後期は木曜日16:30から17:30