2009年度 工学部 電気電子工学科 昼間コース — [選択必修(A)] 2年(前期)

量子力学

Quantum Mechanics

教授・大野 隆

2単位

目的

ミクロな世界の基礎法則である,量子力学を修得させる.

概要

量子力学は原子分子などのミクロな世界の基本法則であり,われわれの身の回りのマクロな世界とは異なる法則に基づいている.量子力学の法則ならびにいくつかの例を講義し,量子力学の基礎的内容を提供する.

先行科目

基礎物理学 / 基礎物理学f·力学概論

要件

基礎物理学を履修しているものとする.微分積分の基礎的知識を要求する.

目標

1.シュレディンガー方程式と波動関数の意味を理解する.
2.波動関数や期待値等を計算することができる.
3.簡単な系に応用することができる.

計画

1.はじめに(1)
2.はじめに(2)
3.量子力学の基礎(1)物理量と演算子
4.量子力学の基礎(2)状態と波動関数
5.量子力学の基礎(3)期待値
6.量子力学の基礎(4)シュレディンガー方程式
7.まとめ
8.例題(1)自由粒子
9.例題(2)調和振動子
10.3次元のシュレディンガー方程式
11.角運動量
12.例題(3)水素原子(1)
13.例題(3)水素原子(2)
14.まとめ
15.予備日
16.期末試験

評価

試験70%(期末試験),平常点30%(授業への取り組み,演習等)として評価し,全体で60%以上で合格とする.

JABEE関連

(C)工学基礎70%,(D)専門基礎30%

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

小出 昭一郎著「量子力学I」裳華房

参考資料

バイザー著「現代物理学の基礎」好学社

連絡先

大野(A棟201, 088-656-7549, ohno@pm.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

目標3は発展的内容である.