2009年度 先端技術科学教育部 知的力学システム工学専攻 建設創造システム工学コース 博士前期課程

応用流体力学特論

Applied Fluid Dynamics

教授・岡部 健士, 教授・石原 国彦

2単位

形態

講義および演習

目的

河川における洪水流と流砂の諸特性を解説したのち,それらの数値解析技術について基礎から応用までを習得させることを目的とする.

概要

まず,河川流の解析に使用される基礎式,流送土砂量の特性式および河床変動の基礎式を解説する.ついで,偏微分方程式の形態を有する現象の支配方程式を主として有限差分法によって数値解析する手法について講述したのち,簡単な問題を与えて,解析プログラム(FORTRAN)構築の実習をさせる.

キーワード

洪水流,流砂,河床変動,数値解法

要件

学部において水工学,河川工学,数値解析などの科目を履修したうえでの受講が望ましい.

注意

特になし.

目標

1.河川の流れと河床変動の基本的性質を理解するとともに,それらの実用的数値解法を修得している.

計画

1.ガイダンス(河道問題と数値解析)
2.河川流の基礎方程式
3.砂礫の掃流限界と浮遊限界
4.掃流砂量式
5.浮遊砂量式
6.河床変動の基礎方程式
7.理解度テスト(1)
8.微分方程式の数値解法概説
9.流れの数値解法(1)
10.流れの数値解法(2)
11.河床変動の数値解法(1)
12.河床変動の数値解法(2)
13.プログラミング課題の出題と解説
14.プログラミング実習(1)
15.プログラミング実習(2)
16.理解度テスト(2)·課題発表

評価

理解度テスト(1)および(2)の成績を6:4の比率で総合化し,60%以上を合格とする.

再評価

課題1では,再評価は行わない.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

(社)砂防学会編,山地河川における河床変動の数値計算法,山海堂.

参考資料

特に指定しない.

連絡先

岡部(A415, 088-656-7329, okabetak@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 学科の掲示板を参照.