2009年度 先端技術科学教育部 知的力学システム工学専攻 機械創造システム工学コース 博士前期課程

金属加工学

Theory of Plasticity and Application to Metal Forming Processes

教授・海江田 義也, 講師・長町 拓夫

2単位

形態

講義

目的

降伏理論,塑性力学を中心に,金属の塑性加工学を講義する.

概要

材料の塑性変形を利用して所定の形状を得る塑性加工法には多くの種類があるが,その第一の目的は要求される形状に加工することである.塑性加工を行うためには,加工に必要な荷重を求めることと,加工材の性質を知ることが必要である.ここでは,塑性力学および塑性加工法の面から金属加工学を理解する.工業にかかわる科目である.

キーワード

降伏理論,塑性力学,圧縮性,異方性

関連科目

加工システム

要件

学部レベルの塑性加工学を理解していることが望ましい.

目標

1.降伏理論,初等解析法等の塑性力学の基礎を理解する.
2.材料の圧縮性,異方性等を含む塑性力学の拡張を理解する.

計画

1.塑性状態の概念と展望
2.高静水圧下での塑性
3.応力テンソルとひずみ
4.応力-ひずみ曲線と座標変換
5.主応力,応力の不変量とモールの応力円
6.偏差応力テンソル
7.負荷除荷と降伏理論
8.演習
9.有限要素法の基礎原理
10.弾性有限要素法(1)
11.弾性有限要素法(2)
12.剛塑性有限要素法(1)
13.剛塑性有限要素法(2)
14.弾塑性有限要素法(1)
15.弾塑性有限要素法(2)
16.期末試験

評価

課題レポート(50点)と,演習・試験(50点)を総合して評価する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

事前配布資料も用いて講義する.

参考資料

授業中に紹介する.

連絡先

海江田(M棟321, 088-656-7379, kaieda@me.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 金曜日,15:00-17:00
長町(M524, ngmch@me.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 毎週水曜日17時∼18時