2009年度 先端技術科学教育部 環境創生工学専攻 生命テクノサイエンスコース 博士前期課程

生体高分子化学特論

Biological macromolecular chemistry

准教授・宇都 義浩, 教授・堀 均

2単位

形態

講義

目的

タンパク質や核酸などの生体高分子の立体構造と機能について,分子認識及び分子間相互作用を中心に理解する.

概要

生体高分子がどのように基質やドラッグなどの標的分子を認識して作用するかについて,核酸やタンパク質と低分子に関する構造学,立体化学および反応機構について概説する.また,分子モデリングとドラッグデザインについて概説した後,タンパク質データバンク(PDB)データベースから得られた立体構造について分子モデリングソフトウェア"MacroModel"を用いて解析する.

キーワード

分子間相互作用,分子認識,タンパク質データバンク,分子モデリング

先行科目

分子機能工学

要件

学部教育における有機化学,創薬化学および酵素工学を理解していること.

注意

なし

目標

1.生体高分子の構造と機能の原理を理解する
2.タンパク質データバンクのデータベースと分子モデリングソフトウェアを活用し生体高分子の分子認識機構を理解する

計画

1.講義概要の説明
2.講義(1): 薬剤-タンパク質複合体の力学的相互作用
3.演習(1): 薬剤に対する標的タンパク質の検索
4.講義(2): 薬剤-タンパク質複合体の立体化学的相互作用
5.演習(2): PDBを用いた標的タンパク質3D構造の検索
6.講義(3): 酵素触媒の反応機構
7.演習(3): 標的タンパク質の構造解析
8.講義(4): 薬物分子設計および薬物作用機構
9.演習(4): 薬剤の構造解析
10.講義(5): コンピュータ化学を用いたドラッグデザイン
11.演習(5): 薬剤の分子モデリング
12.講義(6): MacroModelを用いた分子モデリング
13.演習(6): タンパク質の分子モデリング
14.演習(7): 薬剤-タンパク質複合体の分子モデリング
15.演習(8): 分子モデリングの評価
16.レポート

評価

レポート(100%)で評価する.

対象学生

他学科学生も履修可能

教科書

なし

参考資料

R. B. Silverman著「The ORGANIC CHEMISTRY of DRUG DESIGN and DRUG ACTION」ELSEVIER

T. L. Lemke, D. A. Williams, V. F. Roche, S. W. Zito著「FOYE'S PRINCIPLES OF MEDICINAL CHEMISTRY」Lippincott Williams & Wilkins

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