2009年度 口腔科学教育部 口腔科学専攻 博士課程 — [選択] 1年(通年), 2年(通年)

顎口腔発育・社会歯科学実験実習

教授・伊藤 博夫, 准教授・片岡 宏介

4単位

目的

単に歯科疾患の予防にとどまらず,口腔の健康を通じた個人全体の健康の増進を目的として,予防を中心とした歯科医療の提供と,健康教育·保健指導について考究する.

概要

歯,骨,筋,神経など顎口腔領域を形成する種々の組織の発生や形成異常の分子機構が急速に解明されてきている.この医学の進歩を応用し「社会における人間の健康」に関わる問題を探知し,評価・分析,そして解決するために必要な,予防法・治療法開発に関する研究・実験の指導を行い,成果を学術論文にまとめる方法を修得する.

注意

適宜レポートやプレゼンテーションの課題を課す.出席状況も評価の対象とする.

計画

1.イントロダクション 研究計画法概論
2.問題の発見と定式化
3.問題の分析と評価
4.問題解決の方法(1) 症例対照研究
5.同(2) コホート研究
6.同(3) 横断研究・診断研究
7.同(4) 介入研究
8.アウトカム指標
9.記述疫学
10.情報収集技術論(1) インターネットとPubMed
11.同(2) その他の情報源の活用
12.表計算ソフトウェア利用法
13.統計処理ソフトウェア利用法
14.プレゼンテーション技術論(図表の作成)
15.医療コミュニケーション 傾聴と解釈モデル
16.臨床判断論 科学的根拠・事実証拠・患者嗜好
17.疫学研究と個人情報保護
18.医歯学研究の倫理
19.口腔保健と生体防御
20.自然免疫と獲得免疫
21.抗原提示と樹状細胞
22.Tリンパ球と免疫反応
23.Bリンパ球と免疫反応
24.その他の免疫担当細胞
25.サイトカインネットワーク
26.口腔常在菌と感染症
27.粘膜免疫(1) 獲得免疫
28.同(2) 自然免疫
29.唾液成分とサイトカイン
30.口腔細菌と全身疾患

評価

出席状況と受講態度,およびレポート,口頭プレゼンテーション等により総合的に評価する.

再評価

行わない.

連絡先

伊藤(088-633-7336, itohiro@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月・水・金曜日の16:00∼17:00 (時間調節を適宜おこないますので,e-mail にて時間調節の上,面談して下さい.)

備考

特記事項なし