看護理論
Nursing Theory
目的
【一般学習目標】 看護の見方・考え方の基盤として看護理論全般について学習し,代表的な理論家の理論内容を看護実践へ活用する方法について理解する. 1) 看護理論を構成する概念について理解する. 2) 看護理論が出現した社会的背景から,代表的な理論家の理論内容を理解する. 3) 看護理論を実践へ活用する方法について理解する. 4) 看護理論を学習することにより,看護の見方·考え方の基礎を習得する. 5) 理論家の書物を講読·発表から,分析力·批判的思考力·発表能力などを養う. 【個別行動目標】 1) 看護理論を理解するために必要な関連する概念を説明する. 2) 理論開発の過程について説明する. 3) 看護理論の歴史的な変遷過程と,各時代の代表的な理論家を列挙し,理論の概要を述べる. 4) 看護理論を分類し,そこに分類される理論家を列記し,理論の内容の概要を説明する. 5) 看護理論の特徴を説明する. 6) 看護理論家の理論が出現した社会的背景と理論内容を関連づけて説明する. 7) 看護理論家の理論を構成するメタパラダイムおよび主要概念についてまとめ・発表・討論する. 8) 看護理論の実践への活用と限界について発表・討論する. 9) 自らの看護に対する見方·考え方を自分の好む理論家で表現する. その他,それぞれの行動目標のより詳細については各時間ごとに提示する.
概要
わが国にはたくさんの看護理論が諸外国,特にアメリカを中心に導入されている.看護理論は看護の見方・考え方の方向性を示し,看護実践や研究・教育・管理の理論的枠組みを提供する. 本科目では,理論についての一般的な概念や理論の流れを学んだ後に,看護理論家による代表的な看護理論をとりあげて学習する. 看護理論とは何か,理論構築の過程など理論学習に必要な概念や,それぞれの理論家の看護のメタパラダイムや理論内容について講義および発表を組み合わせて行う.
注意
講義と自己学習,グループ学習や発表などを組み合わせて行う.授業に積極的に参加するには,看護文献だけでなく,全学共通教育科目や学科共通科目の内容や,看護に関連する他の領域の文献にも目をとおし,看護学や看護に活用する. 提示してある書籍を熟読し,授業中の質議応答に積極的にかかわること.
計画
1. | 1)授業ガイダンス |
2. | 2) 理論の変遷 ナイチンゲール以降の社会情勢と理論の出現課程 |
3. | 3) 理論開発過程 |
4. | 4) 理論の分類と代表的な理論家の理論について |
5. | 5) H.E.ペプロー |
6. | 6) H.E.ペプロー |
7. | 7) D.E.オレム |
8. | 8) D.E.オレム |
9. | 9) C.ロイ |
10. | 10) C.ロイ |
11. | 11) M.M.レイニンガー |
12. | 12) M.M.レイニンガー |
13. | 13) M.E.ロジャーズ |
14. | 14) M.E.ロジャーズ |
15. | 15)総括 |
16. | 16)レポート作成 |
評価
講義への出席(10%),グループ討論やクラスにおける参加の程度(10%),試験(40%),レポート(40%)などによって総合的に行う.
教科書
アン・マリナー・トメイほか編著,都留伸子監訳,看護理論家とその業績,医学書院,2004年09月
城ケ端初子監修,実践に生かす看護理論19,医学芸術社,2005年03月
参考資料
Julia B.Geoege:Nursing Theorics-The Base for Professional Practice.南 裕子他訳:看護理論集-より高度な看護実践のために,日本看護協会出版会.
Jacqueline Fawcett:Analysts and Evaluation of Comceptual Models of Nrsing.小島操子監訳:看護モデルの分析,医学書院.
Ida.J.Orland:The Dynamic Nurse-Patient Relationship.稲田八重子訳:看護の探求-ダイナミックな人間関係をもとにした方法,メヂカルフレンド社.
連絡先
- オフィスアワー: 谷岡哲也,北4F,088-633-9021,木曜日18:00-19:00