2009年度 医学部 保健学科 看護学専攻 学部課程 保健学科.看護学専攻 — [必修] 2年

高齢者援助論

Methodology of Gerontological Nursing

教授・雄西 智惠美, 准教授・森 恵子

2単位

目的

加齢による心身の機能低下に加えて,様々な疾患を抱える高齢者を包括的に理解し,高齢者のQOLの向上を目指した援助のあり方と具体的な援助技術について学習する.また,様々な高齢者の療養の場とその特徴を理解し,具体的な援助方法を学習する.さらに,高齢者に対する看護過程の展開方法を学ぶ.

概要

近年は高齢者の療養の仕方や場所など多様化している.本科目では,積極的治療をうける高齢者への看護,認知症など高齢者特有の健康問題をもと人への看護,および高齢者の安全を支援する看護を中心に教授する.また,紙上事例をつかった看護過程の展開の演習を行う

キーワード

生活の質,セルフケア,ケアリング,加齢,人権擁護

関連科目

高齢者看護学概論,高齢者看護学臨地実習

目標

1.加齢に加え病気を抱える高齢者の心身の特徴を理解する.
2.健康問題をもつ高齢者のQOLを目指した援助のあり方を検討する.
3.高齢者に特有な健康問題に対するアセスメント方法,具体的援助方法が理解できる
4.高齢者の様々な療養の場の特徴を理解し,看護ケア方法を理解する
5.オレム理論を基盤とした看護過程の展開方法を理解する

計画

1.Ⅰ侵襲的治療を受ける高齢者の看護
2.1.高齢者に特徴的な合併症とその予防法
3.2.高齢手術看護の実際(1)①
4.2.高齢手術看護の実際(1) ②
5.3.高齢手術看護の実際(2)演習①
6.3.高齢手術看護の実際(2)演習②
7.3.高齢手術看護の実際(2)演習③
8.3.高齢手術看護の実際(2)演習④
9.Ⅱ老年期の健康障害に着目した看護と予防:(1)認知症のある患者の看護 ①
10.老年期の健康障害に着目した看護と予防:(1)認知症のある患者の看護 ②
11.老年期の健康障害に着目した看護と予防:(2) 寝たきり予防・転倒予防 ①
12.老年期の健康障害に着目した看護と予防:(2) 寝たきり予防・転倒予防 ②
13.老年期の健康障害に着目した看護と予防:(3)誤嚥・窒息予防①
14.老年期の健康障害に着目した看護と予防:(3)誤嚥・窒息予防②
15.老年期の健康障害に着目した看護と予防:(4)排泄障害のある患者の看護・感染予防
16. 〃
17.Ⅲ施設で生活する高齢者と家族への援助事例展開(1)ガイダンス①
18.事例展開(1)アセスメント①
19.事例展開(2)アセスメント②
20.事例展開(2)看護診断①
21.事例展開(2)看護診断②
22.事例展開(3)慢性呼吸不全患者に必要な看護技術演習①
23.事例展開(3)慢性呼吸不全患者に必要な看護技術演習②
24.事例展開(3)慢性呼吸不全患者に必要な看護技術演習③
25.事例展開(4)慢性呼吸不全患者に必要な看護技術演習④
26.事例展開(4)看護計画①
27.事例展開(5)看護計画②
28.事例展開(5)グループワーク成果発表
29.事例展開(5)まとめ
30.試験

評価

試験80% 演習20%

教科書

奥野茂代・大西和子編集:老年看護学,概論と看護の実践,第4版,ヌーヴェルヒロカワ,2009

連絡先

雄西(088-633-9026, conishi@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜日午後
森(0886339014, keimori@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)