2009年度 医学部 保健学科 検査技術科学専攻 学部課程 保健学科.検査技術科学専攻 — [必修] 3年, 4年

病理検査学実習

Practice in Pathological examination

教授・香川 典子, 非常勤講師・廣川 満良, 准教授・坂東 良美, 助教・濱野 修一

3単位

目的

病理学実習の基礎のもとに,病理組織標本作製のうち,特に特殊染色の習得を目的とする.また,細胞診では,主に婦人科および呼吸器領域において得られる良性細胞と悪性細胞の鑑別およびスクリーニングの基礎的技術の習得を目的とする.

概要

組織学的検査法では,剖検材料を用いて病理組織標本の作製を実習し,種々の疾患の病理組織標本の鏡検も行う.また細胞診では,細胞診標本を顕微鏡で観察する.4年前期には臨地実習を行う.

注意

色鉛筆とスケッチブックを用意すること.

目標

1.病理組織標本作製における特殊染色を習得する.細胞診では婦人科および呼吸器領域における良性と悪性細胞の鑑別を習得する.また,スクリーニングの基本手技を習得する.

計画

1.組織片の切り出し,包埋,薄切【3年·後期/組織診】
2.自動染色機によるヘマトキシリン·エオジン染色
3.アルシアン青染色,PAS染色
4.ベルリン青染色
5.免疫組織化学染色(CEA)
6.種々の疾患の病理組織標本の鏡検およびスケッチ
7.スクリーニング検査の基礎【3年·後期/細胞診】
8.婦人科領域の細胞診
9.呼吸器領域の細胞診
10.甲状腺,乳腺の細胞診
11.泌尿器の細胞診
12.体腔液の細胞診
13.組織標本作製の実際【4年·前期/臨地実習】(渡辺の鍍銀法,PAM染色,コンゴー赤染色,ズダンIII染色,クリューバー·バレラ染色)
14.細胞診の実際

評価

実習試験,レポート,標本,スケッチおよび実習態度などにより総合的に評価を行う.

教科書

臨床検査講座 病理学/病理検査学(医歯薬出版)

参考資料

臨床検査アトラス5 細胞診(医歯薬出版)

連絡先

香川(088-633-9065, kagawa@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)