2009年度 薬学部 薬学科 学部課程 薬学科 — [必修] 4年(後期)

先端医療薬学1

Advanced Clinical Pharmacy 1

教授・荒木 勉, 教授・際田 弘志, 教授・滝口 祥令, 医薬品情報学

1単位

形態

講義

目的

適正な薬物治療に参画できるようになるために,医療現場で役立つよりアドバンスな知識と技能を修得する.

概要

直接測定不可能な作用部位,代謝部位などにおける薬物濃度を推定し,薬効を予測する方法論と,病因および医薬品安全対策に関する知識を学ぶ.

カリキュラム関連

薬学モデル・コアカリキュラム範囲外

注意

受講に際しては,これまでに学んだ関連する基礎知識を事前にしっかり復習しておくと,講義内容が良く理解できます.

目標

1.生理学的薬物速度論
  1. 生理学的薬物速度論の意義を説明できる.
  2. 臓器クリアランスと固有クリアランスを説明できる.
  3. アベイラビリティーを計算できる.
  4. 生理学的薬物速度論に基づくモデルを構築できる.
2.薬の効果・副作用予測
  1. PK/PDモデル理論を説明できる.
  2. 受容体作用薬の作用を予測できる.
  3. 酵素阻害薬の作用を予測できる.
3.病気の原因と発症機序
  1. 老化,栄養障害,ビタミン欠乏,環境因子などによる病気の原因について説明できる.
  2. 病気を引き起こす遺伝子異常や遺伝病について説明できる.
  3. 脳血管障害の原因,後遺症について説明できる.
  4. 先天的,後天的免疫不全について説明できる.
  5. 拒絶反応について説明できる.
4.医薬品情報管理と医薬品安全対策
  1. 医薬品情報のIT化とセキュリティ管理について説明できる.
  2. 医療および医薬品情報公開の意義と重要性について説明できる.
  3. 医薬品安全対策の概要を説明できる.
  4. 医療および調剤過誤防止の実際について説明できる.

計画

1.生理学的薬物速度論とは
2.クリアランスの概念
3.バイオアベイラビリティー
4.生理学的モデルの構築
5.PK/PDモデル理論の概念
6.PK/PDモデルによる受容体作用薬の効果・副作用予測
7.PK/PDモデルによる酵素作用薬の効果・副作用予測
8.PKパラメーターの活用
9.病気の原因と発症機序
10.遺伝子異常と遺伝病
11.脳血管障害の原因と後遺症
12.先天的,後天的免疫不全
13.医薬品情報管理と情報公開
14.医薬品の安全対策
15.医療および調剤過誤防止

評価

試験,レポートで評価する.なお,出席状況も加味する.

再評価

実施する

教科書

教科書は検討中.使用しない場合は資料を配布します.

連絡先

荒木(病態神経薬学分野, 088-633-7277, tsuaraki@ph.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
医薬品情報学教授
際田(088-633-7259, hkiwada@ph.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
滝口(088-633-7466, takiguti@ph.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

平成21年度開講予定