2009年度 薬学部 薬学科 学部課程 薬学科 — [必修] 1年(前期)

2009年度 薬学部 創製薬科学科 学部課程 創製薬科学科 — [必修] 1年(前期)

生命薬学1

Biopharmacy 1

准教授・山﨑 尚志

1単位

形態

講義

目的

多細胞生物の成り立ちを細胞レベルで理解するために,細胞の増殖,分化,死の制御と組織構築に関する基本的知識を修得する.

概要

細胞と組織,細胞膜,細胞内小器官,細胞の分裂と死,細胞間コミュニケーションについて学ぶ.

カリキュラム関連

薬学モデル・コアカリキュラムC8 (2) に相当

注意

教科書や関連書籍を自分で読み進め,理解するよう心がけて下さい.

目標

1.細胞と組織
  1. 細胞集合による組織構築について説明できる.
  2. 臓器,組織を構成する代表的な細胞の種類を列挙し,形態的および機能的特徴を説明できる.
2.細胞膜
  1. 細胞膜の構造と性質について説明できる.
  2. 細胞膜を構成する代表的な生体分子を列挙し,その機能を説明できる.
  3. 細胞膜を介した物質移動について説明できる.
3.細胞内小器官
  1. 細胞内小器官(核,ミトコンドリア,小胞体,リソソーム,ゴルジ体,ペルオキシソームなど)の構造と機能を説明できる.
4.細胞の分裂と死
  1. 体細胞分裂の機構について説明できる.
  2. 生殖細胞の分裂機構について説明できる.
  3. アポトーシスとネクローシスについて説明できる.
  4. 正常細胞とがん細胞の違いを対比して説明できる.
5.細胞間コミュニケーション
  1. 細胞間の接着構造,主な細胞接着分子の種類と特徴を説明できる.
  2. 主な細胞外マトリックス分子の種類,分布,性質を説明できる.

計画

1.生物とは
2.細胞
3.細胞内小器官1
4.細胞内小器官2
5.細胞膜の構造と性質
6.細胞膜を介した物質移動
7.細胞外マトリックス
8.細胞同士の接着
9.組織・臓器1
10.組織・臓器2
11.細胞の分裂-体細胞と生殖細胞
12.細胞の死-アポトーシスとネクローシス
13.がん細胞1
14.がん細胞2
15.まとめ
16.定期試験

評価

基本的に毎回出席を取ります.規定の出席回数を満たした人に定期試験の受験資格を与えます.ただし成績は定期試験の点数のみで評価し,出席回数は考慮しません.小テストやレポートを課す場合はそれらも評価の対象とします.

再評価

再試験有り

教科書

東京化学同人「分子細胞生物学(第5版)」石浦章一ら訳,西村書店「カラー生化学」清水孝雄ら訳

連絡先

山﨑(088-633-9516, yamazaki@ph.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: いつでも.ただし事前にメールなどで連絡を取られた方が確実です.