細胞生物学1
Cell Biology 1
准教授・新垣 尚捷
1単位
形態
講義
目的
内的,外的要因によって生体の恒常性が崩れた時に生ずる変化を理解するために,生体防御機構に関する基本的知識を習得する.
概要
高等動物であるヒトは病原微生物に対する生体防御機構としてきわめて精緻に統合された免疫システムを築き上げてきた.本講議では,ヒトの主な生体防御反応について,その機構を組織,細胞,分子レベルで理解するために,免疫系に関する基本的知識を習得する.
カリキュラム関連
薬学モデル・コアカリキュラムC-10-(1) に相当
注意
感染症,癌を初めとして,多くの疾病が免疫力の低下に起因する場合が極めて多い.本講議は,将来臨床薬学や医療研究に従事するための基本的な内容です.積極的かつ真摯に就学して下さい.
目標
1. | 生体防御反応
|
2. | 免疫を担当する組織・細胞
|
3. | 分子レベルで見た免疫のしくみ
|
計画
1. | 授業ガイダンス |
2. | 免疫担当細胞 |
3. | 自然免疫と獲得免疫 |
4. | 抗体の構造と多様性 |
5. | 抗体の構造と多様性ー抗体遺伝子の再編成 |
6. | 抗体の構造と多様性ークラススイッチ |
7. | 抗体の働き |
8. | 抗体の応用+中間試験(到達目標の中間評価) |
9. | 抗原の認識(1)—BCRとTCR |
10. | 抗原の認識(2)—TCRとMHC |
11. | 内在性抗原と外来性抗原のプロセッシング |
12. | 自己と非自己の識別 |
13. | サイトカインネットワーク |
14. | 粘膜免疫 |
15. | 総復習 |
16. | 定期試験 |
評価
試験とレポートで評価する.
再評価
実施する.
教科書
指定しないが,「免疫学」山元弘(編)化学同人 4,000円. スタンダード免疫学」小林芳郎他3名. 丸善(株)3,200円の二つを参考にする.
連絡先
薬学部4階 臨床薬物動態学研究室.E-mail: arakaki@ph.tokushima-u.ac.jp
- オフィスアワー: 特に時間は定めない.