2009年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース 日本文化研究サブコース 学部課程 — 3年(前期), 4年(前期)

2009年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース アジア研究サブコース 学部課程 — 3年(前期), 4年(前期)

アジア思想演習 (前期)

教授・有馬 卓也

2単位

目的

より高度な思想·文学関係の文献を講読しながら,中国の思想·文化を考えていこうというものである.アジア思想基礎研究の次のステップである.一つの文献を歴史·思想·文学·文化という枠組みにとらわれずに理解·把握することの訓練である.

概要

今年度は,多面的に展開していった明治時代の思想を,いくつかの切り口から分析していく.そして,明治という時代の思想動向を考えていきたい.

キーワード

明治思想,明治文化,日本人論

注意

講義形式を中心とするが,次回に使用する資料をあらかじめ配付するので,読んでおくことを義務づける.

目標

1.明治思想史の理解を通して,人間の普遍的な理解を試み得る目をもつこと.

計画

1.ガイダンス
2.水戸学の位置
3.揺れる日本人論
4.知育・徳育論争の波紋(1)
5.知育・徳育論争の波紋(2)
6.知育・徳育論争の波紋(3)
7.多様な西郷隆盛論(1)
8.多様な西郷隆盛論(2)
9.女性たちのゆくえ(1)
10.女性たちのゆくえ(2)
11.拡大するアジア主義(1)
12.拡大するアジア主義(2)
13.維新史へのまなざし(1)
14.維新史へのまなざし(2)
15.その他
16.まとめ

評価

講義形式で行う.出席点と期末レポートを総合して評価する.出席は一回につき3点.レポートの点数は100点から出席点(授業回数×3)を引いた数字を満点とする.欠席をする場合,あらかじめ連絡を入れること.連絡があった場合の欠席と無断欠席とでは評価が異なるので注意.詳細は第一回目の講義の時に連絡する.

再評価

行わない.

教科書

参考書として以下の文献を挙げておく.鹿野政直『近代日本思想案内』(岩波文庫),松本三之介『明治精神の構造』(岩波書店),南博『日本人論』(岩波書店)

連絡先

有馬(088-656-7119, arima@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 随時