アジア思想演習 (前期)
教授・有馬 卓也
2単位
目的
より高度な思想·文学関係の文献を講読しながら,中国の思想·文化を考えていこうというものである.アジア思想基礎研究の次のステップである.一つの文献を歴史·思想·文学·文化という枠組みにとらわれずに理解·把握することの訓練である.
概要
今年度は,多面的に展開していった明治時代の思想を,いくつかの切り口から分析していく.そして,明治という時代の思想動向を考えていきたい.
キーワード
明治思想,明治文化,日本人論
注意
講義形式を中心とするが,次回に使用する資料をあらかじめ配付するので,読んでおくことを義務づける.
目標
1. | 明治思想史の理解を通して,人間の普遍的な理解を試み得る目をもつこと. |
計画
1. | ガイダンス |
2. | 水戸学の位置 |
3. | 揺れる日本人論 |
4. | 知育・徳育論争の波紋(1) |
5. | 知育・徳育論争の波紋(2) |
6. | 知育・徳育論争の波紋(3) |
7. | 多様な西郷隆盛論(1) |
8. | 多様な西郷隆盛論(2) |
9. | 女性たちのゆくえ(1) |
10. | 女性たちのゆくえ(2) |
11. | 拡大するアジア主義(1) |
12. | 拡大するアジア主義(2) |
13. | 維新史へのまなざし(1) |
14. | 維新史へのまなざし(2) |
15. | その他 |
16. | まとめ |
評価
講義形式で行う.出席点と期末レポートを総合して評価する.出席は一回につき3点.レポートの点数は100点から出席点(授業回数×3)を引いた数字を満点とする.欠席をする場合,あらかじめ連絡を入れること.連絡があった場合の欠席と無断欠席とでは評価が異なるので注意.詳細は第一回目の講義の時に連絡する.
再評価
行わない.
教科書
参考書として以下の文献を挙げておく.鹿野政直『近代日本思想案内』(岩波文庫),松本三之介『明治精神の構造』(岩波書店),南博『日本人論』(岩波書店)
連絡先
有馬(088-656-7119, arima@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 随時