言語環境概論
目的
大学院では特に専門分野の研究にのみ集中しがちですが,現象,事象を正しく理解するには,それぞれの学問分野を深く究めることのみならず,広い視野を育成することも大変必要な事です.その為,本講義に於いては音響学,音声学,言語学,数学の夫々の立場から「音」と言うテーマに於いて,どの様なアプローチが可能であるかの提示を行い,受講生に皆さんには,実際にその提示に基づき調査·発表を行ってもらいます.
概要
「音」と言うテーマに関して,理系,文系を問わずに様々な専門分野からのアプローチを試みる.
注意
受講生は以上の資料などに基づく調査·発表を一回乃至二回行ってもらう必要があります.第一回の講義に於いてその振り分けを行います.
目標
1. | 講義は以下の内容に関して実際に受講生自身に調査·研究発表してもらう. |
計画
1. | 講義は以下の内容に関して実際に受講生自身にも調査·研究発表してもらう. |
2. | 石田基広 |
3. | 主テーマ:言語およびテキストを計量的に分析する. |
4. | 1) 言語あるいはテキストの何を,どのように測るのか |
5. | 2) 計測値にどのような意味があるのか |
6. | 3) 計測値をどのように解析するのか,あるいは解析できるのか |
7. | 4) 解析結果はどのように解釈すべきか,あるいは解釈できるのか |
8. | 5) 問題点と応用 |
9. | 教科書,配布資料は未定です. |
10. | 大渕朗 |
11. | 主テーマ:数学的な側面から言語の分析を行う. |
12. | 1) 言語の形式化 |
13. | 2) 様々な理論の存在,また相手の理論に対する誹謗中傷 |
14. | 3) 数理的な分析の厳密性と限界に関して |
15. | 4) どのような未解決問題があるか |
16. | 5) 計算機との関係 |
17. | 配布資料を用意するつもりです. |
18. | 3.岸江信介 |
19. | 主テーマ:音声を分析する |
20. | 1) 音声を科学する(Peter Ladefoged「音響音声学入門」を読む) |
21. | 2) 音声分析ソフト「音声録聞見」を使う |
22. | 3) 音声分析―母音と子音― |
23. | 4) 音声分析ソフトによるアクセント·イントネーションの分析 |
24. | 5) 四国諸方言アクセントの音声分析 |
25. | 教科書:プリントを配布予定. |
評価
講義への取り組み姿勢(質問への対応,出席状況等含む)と,レポートを総合的に判断して評価します.
教科書
教材あるいは参考書については,各々の教官が講義で紹介します.
連絡先
石田(ishida-m@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火曜日 11:55∼12:50·総科1号館·ishida-m@ias.tokushima-u.ac.jp
大渕(088-656-7297, ohbuchi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 月曜日 11:55∼12:50·総科1号館·ohbuchi@ias.tokushima-u.ac.jp
岸江(088-656-9309, kishie@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 水曜日 13:00∼14:00·総科1号館·kishie@ias.tokushima-u.ac.jp