行動制御論
教授・荒木 秀夫
2単位
目的
行動科学とは何かを科学史的な背景と学問的な課題から理解し,具体的な事例を通じて行動の定性化と定量化の諸成果について学習する.
概要
人問行動は,環境との間で相互媒介的な作用を保っている.その基本原理は,環境適応と欲求実現を目的とした行動の最通化と防御化であるといえる.一方で快適さと関係する感性に依拠することも無視できない.近年になって,この問題が生活環境,労働環境,学習環境等の整備や,産業における製品開発に関連した資料として重要視されつつある.本講義では,その基礎的なアプローチである運動制御学的,生理心理学的解析による行動の定量化とその成果について紹介し,人間の行動制御の一般的特性についての概説を行う.
キーワード
運動行動制御,行動環境
関連科目
注意
個々に事例を扱うことが多いが,それらの関係の意味を中心にノートをとること.
目標
1. | 行動科学における課題と方法の設定についての原理を理解する. |
計画
1. | 行動科学の対象と方法 |
2. | 行動の定性化と定量化 |
3. | 行動の発達と進化 |
4. | 行動システムの理論 |
5. | 行動の統計学的解釈 |
6. | 行動と知覚運動システム |
7. | 人間の空間行動 |
8. | コミュニケーション行動 |
9. | 行動の実験科学 |
10. | 行動の生理心理学 |
11. | 環境適応と行動 |
12. | 脳・身体と文化行動(音楽・スポーツ) |
13. | ヒューマンエラーと快適性の科学 |
14. | 行動環境の適正化 |
15. | 総括授業 |
評価
試験による
再評価
原則として再試験は行わない
教科書
プリントを配布
連絡先
荒木(3119, 0886567214, araki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 金13·14講時