2009年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 地域情報サブコース 学部課程 — 3年(後期)

地域情報ゼミナールCII (その1)

准教授・豊田 哲也

2単位

目的

この授業は,地域に展開する経済·社会現象の空間構造やその変容過程について,地理学的手法を用いて研究しようとする学生を対象としている.「人文地理学」に含まれるさまざまな研究領域の中から,受講者が自らテーマを設定し,地理情報システムや地域統計分析を用いた独自の調査·分析をおこない,論理的考察を深めることを目的とする.

概要

人文地理学ゼミナール

キーワード

地理学,空間構造,地域問題,地理情報システム

注意

本ゼミナールの受講にあたって,「地域調査法CI·II」「地域調査実習CI·II」を2年次で受講済みであるか,または3年次で並行して受講することが望ましい.地域情報ゼミナールCIと併せて通年で履修すること.4年次向けに開講される地域情報ゼミナールCII (その2)とは,単位の重ね読みができる.

目標

1.自ら設定した課題の解明に向けて調査·分析をおこない,レポートや論文を執筆し説得力あるプレゼンテーションができる.

計画

1.地理学では地域の実態を解明する手段としてフィールドワークが重視されている.3年次では,受講者が夏季休暇期間中に各自のテーマにもとづき個人調査をおこない,地域調査に関する実践的な能力を高めることが求められる.後期のゼミナールにおいては,フィールドワークの調査結果を報告し,その内容を多面的に討議·検討する.必要に応じ追加的な調査や分析をおこないながら,より完成度の高い報告書の作成を目指す.
2.個人研究にせよ卒業研究にせよ,受講者の主体的な取り組みと粘り強い努力が必要である.また,参加者全員が真剣な討論をおこなうことで,切磋琢磨しながら内容を高めていくことが期待されている.
3.なお,発表時期など具体的なスケジュールは,地域情報ゼミナールA,地域情報ゼミナールB,地域情報ゼミナールDとも密接な連携をとりながら,受講者と相談の上で決定する.

評価

授業への取り組みと討議への参加意欲,報告内容の完成度をもとに評価する.なお,成績評価については地域情報ゼミナール担当教員の合議のもとに判定する.

再評価

行わない

教科書

浮田典良編『ジオパル21-地理学便利帳』海青社,¥2,500

連絡先

豊田(2329, 088-656-7154, toyoda@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 前期·後期 月曜日 16:30∼17:30