2009年度 総合科学部 自然システム学科 学部課程 — 2年(前期)

物質科学基礎実験V

准教授・沼子 千弥, 准教授・西山 賢一

2単位

目的

固体地球を構成する物質は岩石と鉱物である.岩石と鉱物を観察するには,ルーペを用いた肉眼観察,薄片を用いた偏光顕微鏡観察,X線を用いた鉱物の同定や結晶構造の分析,という方法がある.また,岩石から構成される地球表層の表面形態=地形は,地形図と空中写真の判読により把握することができる.この実験では,地球表層を構成する岩石・鉱物・地形について,X線・肉眼・偏光顕微鏡・空中写真実体鏡,地形図の読図による観察実習を行う.

概要

岩石・鉱物・地形のさまざまな観察・分析手法を学ぶ.

キーワード

地球科学,岩石,鉱物

注意

実習内容が積み重ね式になっているので,欠席を絶対にしないようにして下さい.

目標

1.岩石・鉱物の肉眼観察・偏光顕微鏡観察・X線回折法の基礎を理解する.また,地形解析と天気図の作成法を理解する.

計画

1.ガイダンスおよび岩石の肉眼観察
2.岩石の薄片作成(1)
3.岩石の薄片作成(2)
4.岩石の偏光顕微鏡観察(1)
5.岩石の偏光顕微鏡観察(2)
6.地形図の読図
7.空中写真の判読
8.天気図の作成
9.鉱物と結晶構造
10.鉱物の肉眼観察(1)
11.鉱物の肉眼観察(2)
12.結晶学の初歩的実習(1)
13.X 線回折入門
14.未知鉱物の同定(1)
15.未知鉱物の同定(2)
16.鉱物の特性

評価

レポートと出席点により評価する.

再評価

再試験は行わない.

教科書

教科書:「偏光顕微鏡と岩石鉱物」(共立出版)と「カラーで見る岩石記載学入門」(マンソンパブリッシング).

参考資料

参考書:「記載岩石学」(共立出版),「日本の火成岩」「日本の堆積岩」「日本の変成岩」(いずれも東大出版会),「写真と図で見る地形学」(東大出版会)

連絡先

沼子(3202-2, 088-656-7265, numako@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日 12時∼13時
西山(総科3号館2S05, 088-656-7239, nisiyama@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日12時∼13時