2009年度 総合科学部 人間社会学科 人間行動コース ウェルネス行動科学サブコース 学部課程 — 3年(前期)

2009年度 総合科学部 人間社会学科 人間行動コース 心理学サブコース 学部課程 — 3年(前期)

スポーツマネジメント論

准教授・長積 仁

2単位

目的

レジャー,スポーツ産業は拡大,多様化傾向を見せる成長産業の1つであるが,その歴史はまだまだ浅い.この状況下において,ビジネスチャンスが広がる一方,マネジメントやマーケティングに関する専門知識と能力を備えた人材を養成·確保することは,産業界において最優先されるべき課題の1つである.このクラスでは,健康やスポーツにかかわる様々な現象やビジネスを対象に,具体的な事例をあげながら,経営戦略とサービス·マネジメントの2つの側面について学ぶ機会を提供し,将来,レジャー,スポーツ産業界で活躍できるプロフェッショナルの育成に資することを目的とする.

概要

実践科学としてのスポーツマネジメントに関する基礎知識の習得とその応用力を身につける.

キーワード

スポーツ振興,スポーツビジネス,スポーツマーケティング,経営戦略,組織マネジメント

関連科目

経営戦略論

注意

毎回,授業終了時に授業内容に関する意見·感想·批判などの感想文(200字程度)を提出し てもらう.

目標

1.「する·みる·ささえる·つくる」といったスポーツが持つ多面性を考慮し,人とスポーツ,組織とスポーツとの関係をデザインするための幅広い視野とマネジメントに関する詳細な働きかけの両側面についての理解を深め,それを実践の場で活かすための基礎知識を身につける.

計画

1.第1回:スポーツマネジメントの視座1:マネジメントが意味する多面性
2.第2回:スポーツマネジメントの視座2:業界の構造分析と戦略的競争優位
3.第3回:スポーツのビジネス化を考える:事業化の二面性
4.第4回:スポーツがもたらす経済効果と不健康の経済学
5.第5回:プロスポーツのビジネス:プロスポーツの構造とビジネス戦略
6.第6回:スポーツに対する投資的価値:スポンサーシップの構造
7.第7回:民間フィットネスクラブの経営1:厳しい事業環境にある業界の構造
8.第8回:民間フィットネスクラブの経営2:成熟期における会員定着戦略
9.第9回:公共スポーツ施設の経営:効果的な経営と顧客志向のマーケティング
10.第10回:ニューパブリックマネジメント:指定管理者制度で変わる施設経営
11.第11回:学校体育経営学:体育を好きな生徒をつくるクラスマネジメント
12.第12回:スポーツ振興とまちづくり1:まちの顔となるスポーツ
13.第13回:スポーツ振興とまちづくり2:ソーシャル•キャピタルとは?
14.第14回:これからのスポーツ環境を考える1:隙間から参加者がこぼれ落ちる我が国のスポーツ振興システム
15.第15回:これからのスポーツ環境を考える2:総合型地域スポーツクラブの必要性と可能性
16.試験

評価

評価は,「出席状況」「レポート及び論述試験」,そして「授業への参加意欲」の3つによって総合的に行う.当然ながら,出席日数が不足する学生は,単位認定の対象外とする.また授業への 参加意欲は,授業中の積極的な質問や発言(コメント)のことを意味し,授業への貢献度と して評価に加味する.

再評価

実施しない.

教科書

教科書:原田宗彦編著「スポーツ産業論第4版」杏林書院(2008)

教 材:資料を適宜配布する.

連絡先

長積(3118-1, 088-656-7286, nagazumi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 授業開講時間外に随時対応する.