2009年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 学部課程 — 2年(前期)

ドイツの文学

教授・石川 榮作, 准教授・井戸 慶治, 教授・依岡 隆児

2単位

目的

ドイツ文学を専門とする三人の教官が,それぞれ下記のテーマで作者の生涯や作品などを論じていく.いろいろな作品に出会い,それらを実際に読むことで,教養を高め,豊かな人間性を培うことを目的とする.

概要

ドイツ文学入門

キーワード

ニーベルンゲンの歌,ワーグナー,啓蒙主義,シュトゥルム·ウント·ドラング,ロマン主義

注意

共通教育のドイツ語入門を履修していることが望ましいが,作品紹介などには主に翻訳を使うので,未履修者も受講不可能ではない.

目標

1.ドイツ文学の傾向を知るとともに,少なくとも一つの作品を実際に読み,それについて考えたことを文章化する.

計画

1.石川ーーニーベルンゲン文学の系譜 1)ドイツ文学史概観
2.2)中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』前編
3.3)中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』後編
4.4)ワーグナーの楽劇『指環』-----『ラインの黄金』と『ワルキューレ』
5.5)ワーグナーの楽劇『指環』-----『ジークフリート』と『神々の黄昏』
6.井戸ーー18~19世紀の作家たちとその作品1)啓蒙主義
7.2)シュトゥルム・ウント・ドラングと古典主義
8.3)ロマン主義
9.4)ロマン主義(その2)
10.5)ロマン主義(その3)
11.依岡-----20世紀のドイツ文学1)20世紀初頭のモダニズム,特に表現主義について
12.2)カフカやムージル,トーマス·マン,ヘッセなどの作品紹介
13.3)ブレヒトやベンヤミンなどの新しい文学観の紹介
14.4)第二次世界大戦の文学動向の紹介
15.5)ツェランやハインリヒ·ベル,ギュンター·グラスなどの作品紹介
16.定期試験(レポート提出)

評価

授業への取り組みと三人の教員のレポートによる.

再評価

行わない.

教科書

テキストとしては適宜プリントを配付する.

参考文献 石川栄作著『ニーベルンゲンの歌』を読む (講談社学術文庫)

連絡先

石川(088-656-7142, ishikawa@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日 15時-16時
井戸(ido@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日14時30分から16時まで
依岡(1308, 088-656-7143, yorioka@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日 12時~13時 依岡研究室(総合科学部1号館)

備考

この授業は今年度で終了します.来年度以降になると,「ヨーロッパ文学研究」の授業で読み替えることになります.