2009年度 人間·自然環境研究科 人間環境専攻 修士課程 選択科目 欧米文化 — 1年(後期), 2年(後期)

ドイツ言語·文化特論演習

准教授・井戸 慶治

2単位

目的

ゲーテの芸術論について考察する.

概要

芸術,特に造形芸術に関するゲーテの著作はかなり多いが,そこに見られる芸術論は,彼の文芸創作や自然研究とも密接な関連を持っている.当授業では,音楽も含めた芸術に関するゲーテの叙述を見てゆき,ゲーテの創作や人生全体,同時代の思想的コンテキストの中で,これについて考察を加えたい.

注意

なし

目標

1.芸術に関するゲーテの著作を何か読み,考察を文章化する.

計画

1.以下のようなテーマを扱うが,詳細については若干の変更もありうる.また,各項目の番号は扱う内容の順序を示しているが,必ずしも1回の授業の範囲を厳密に規定するものではない.1回目では,今後の授業方針の説明などをおこなう.
2.少年期のゲーテと芸術
3.シュトラースブルク大聖堂
4.ケルン大聖堂
5.作品なき画家ヴェルテル
6.ヴァイマル時代初期
7.ヴァイマル時代初期(その2)
8.イタリア旅行
9.イタリア旅行(その2)
10.ゲーテと音楽家たち
11.ゲーテと音楽家たち(その2)
12.「ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代」
13.「ノヴェレ」
14.晩年の芸術論
15.晩年の芸術論(その2)

評価

授業への取り組みとレポートにより,総合的に評価する.

教科書

適宜プリントを配付する.

参考資料

プリントを配布し,視聴覚資料などを示し,参考文献の指示もおこなう.

連絡先

井戸(ido@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日14時30分から16時まで