地域調査法FI
准教授・樫田 美雄
2単位
目的
本年度は,認知症者とその家族およびケアラーに関するコミュニケーション上の緒問題を,総合科学的に検討するために必要な社会調査を行うための理論と方法を身につける.具体的には,エスノメソドロジー・会話分析の技法をはじめとした質的調査法の主要部分(インタビュー・参与観察等々)を学ぶ..
概要
社会学における問題は日増しに複雑化している.この複雑な現象をそもそも認知症とはいかなる現象なのかという水準から読み取っていきたい.そのために,教科書(山崎敬一編2004『実践エスノメソドロジー入門』有斐閣,好井ほか編『会話分析への招待』世界思想社等)の読解を毎週おこなう.また,随時,インタビュー・参与観察等々の訓練も行う.
注意
機器の台数や実習室の制約から受講者数を制限する場合がある.また,ジェンダー研究(集中講義科目)は関係が深い科目なので,合わせて受講されたい.全学共通教育科目『ボランティア実践』とのコラボレーションもあるので,異世代間交流に意を払って欲しい.
目標
1. | 社会問題への質的なアプローチ方法を身につける. |
計画
1. | オリエンテーション |
2. | コミュニケーションの捉え方(1):会話分析という考え方 |
3. | コミュニケーションの捉え方(2):ビデオエスノグラフィーという考え方 |
4. | コミュニケーションの捉え方(3):ジンメルとウエーバー |
5. | コミュニケーションの捉え方(4):パーソンズとガーフィンケル |
6. | コミュニケーションの捉え方(5):シュッツとガーフィンケル |
7. | コミュニケーションの捉え方(6):ゴフマンとガーフィンケル |
8. | コミュニケーションの捉え方(7):日本のエスノメソドロジー・会話分析 |
9. | コミュニケーションの捉え方(8):相互行為秩序の緒問題 |
10. | コミュニケーションの捉え方(9):インタビュー・参与観察と会話分析 |
11. | コミュニケーションの捉え方(10):ヘリテージとメイナード |
12. | コミュニケーションの捉え方(11):日本の研究者たち |
13. | コミュニケーションの捉え方(12):社会的実践への応用可能性 |
14. | コミュニケーションの捉え方(13):まとめ |
評価
出席点,発表の回数と内容により成績評価を行う.
再評価
行わない
教科書
山崎敬一編2004『実践エスノメソドロジー入門』有斐閣,ほか.追加で購入してもらうこともありえる.
連絡先
樫田(1224, 088-656-9308, HCB00537@nifty.ne(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火曜日の14:00から15:00(VBL棟3階プロジェクト研究室3階1,に来て欲しい)