2009年度 人間·自然環境研究科 修士課程 臨床心理学専攻 研究科共通科目 — 1年(前期), 2年(前期)

2009年度 人間·自然環境研究科 修士課程 人間環境専攻·自然環境専攻 研究科共通科目 現代科学基礎領域 — 1年(前期), 2年(前期)

心理学研究法特論

教授・濱田 治良, 教授・佐野 勝德, 教授・佐藤 健二, 准教授・境 泉洋

2単位

目的

科学としての心理学の諸特徴(心理学で見出された法則や研究方法,統計法に基づくデータ収集·解析法など)を講義し,心理学の研究法を理解する.

概要

修士論文をはじめ心理学の研究に必要な基礎知識と方法を提供する.

注意

積極的な受講態度を期待します.

目標

1.心理学が有する科学としての一般的性質と心理学に固有な科学的性質を理解する.

計画

1.1)様々な実験方法を紹介し,心理学的実験で明らかになった法則について講義し,心理学的現象を測定することの意義を考察する.具体的には,ウエーバーの法則,フェヒナーの対数法則,スティーブンスのベキ法則が見出された背景と意義を紹介し,科学としての心理学の研究法を講義する.
2.2)主に生理心理学や脳科学の分野で用いられている研究手法(ポリグラフ法,光トポグラフ,条件反射法など)およびそれらによる研究で得られた最近の知見を紹介する.
3.3)臨床心理学的テーマについて,目的に応じた研究法,データ解析を行えるよう,代表的な研究法(実験など),データ解析を実際の論文に即して議論する.特には,精神疾患の生起·維持のメカニズムを同定する研究,介入法の効果を測定する研究を中心に検討する.
4.4)質問紙を用いた研究方法を学ぶために,実際の論文に即して講義を行う.具体的には,因子分析,分散分析,重回帰分析,共分散構造分析などの調査研究における解析方法の読み方を中心に検討する.

評価

平常点で評価する.

教科書

参考書:高橋順一他編著「人間科学研究法ハンドブック」,ナカニシヤ出版,1998,2,800円.下山晴彦編著「臨床心理学研究の技法」,福村出版,2000,3500円.適宜資料を配布する.

連絡先

濱田(3S02, 088-656-7195, hamada@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 3号館南棟3階,hamada@ias.tokushima-u.ac.jp
佐野(088-656-7190, sano@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 3号館南棟3階,sano@ias.tokushima-u.ac.jp
佐藤(3S05, 088-656-7202, satoken@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 3号館南棟3階,satoken@ias.tokushima-u.ac.jp
境(088-656-7191, motohiro@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日2限目