文化人類学研究II
目的
日常的に意識する機会のない我々の音楽生活について,普段とは違った角度から考えなおすことが授業の目的である.授業では,日本,沖縄の民俗音楽,大衆音楽が,日本で愛好されるのみならず,日本人の移動により海外の日系社会でも演奏されている状況について紹介する.日本語を日常語とする者にとって理解しやすい日本の大衆音楽が様々な地域で演奏される状況を知ることにより,自分たちの音楽について考えなおしていく.
概要
本講義では,日本の大衆音楽を,地域の民謡からポピュラー音楽,また移民により国境をこえて愛好される音楽まで広くとりあげて紹介し,それについての感想,考察を話し合う.
キーワード
日本民謡,大衆歌謡,ポピュラー音楽,日系移民
注意
講義中は携帯電話のスイッチを切っておくこと.授業で音楽,映像を見ることが重要となるため,遅刻,欠席を慎むこと. なお,文化人類学研究II(特論·来年度開講予定)と文化人類学研究I(概説·本年度開講)は,隔年で交互に開講される.
目標
1. | 日本の大衆音楽を対象に,歌われる状況や生活との関わり,人の移動との関わりについて理解を深める.各自の音楽生活を別の角度から考え,意見を述べることができるようになる. |
計画
1. | イントロダクション |
2. | 子供の歌 |
3. | 日本の民俗音楽 |
4. | 奄美の民俗音楽 |
5. | 沖縄の民俗音楽 |
6. | 民俗音楽の近代化(1) |
7. | 民俗音楽の近代化(2) |
8. | 戦後の外来音楽と大衆歌謡(1) |
9. | 戦後の外来音楽と大衆歌謡(2) |
10. | 戦後若者の大衆歌謡(1) |
11. | 戦後若者の大衆歌謡(2) |
12. | 日本人の移動と民俗音楽(1) |
13. | 日本人の移動と民俗音楽(2) |
14. | 日系社会の大衆歌謡(1) |
15. | 日系社会の大衆歌謡(2) |
16. | まとめ |
評価
レポート及び授業中に出す課題によって評価する.
再評価
行わない.
教科書
必要に応じてプリントを配布する.
参考資料
参考図書としては,松村洋『唄に聴く沖縄』白水社,瀬川昌久『ジャズで踊って』清流出版,三井徹監修『ポピュラー音楽とアカデミズム』音楽之友社,など.
連絡先
- オフィスアワー: 集中講義期間中に指示する.
備考
隔年開講(本年度開講せず)