2009年度 総合科学部 自然システム学科 生命·環境コース 学部課程 — 2年(後期)

2009年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 化学系サブコース 学部課程

2009年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 地学系サブコース 学部課程 — 2年(後期)

2009年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 物理系サブコース 学部課程 — 2年(後期)

植物生理学

准教授・佐藤 征弥

2単位

目的

地球上の生命活動は植物の光合成活動に依存している.生命が誕生して数十億年間,生命活動がばく大なエネルギーを消費し続けているにも関わらず地球上に生命が満ちあふれているのは,光合成が不変ともいえる太陽エネルギーを利用して生体物質を作り続けているからである.本講義では,植物とはいかなる生物なのかを総合的に理解することを目的として,光合成と呼吸,病気の診断法,微生物との相互作用,植物の改良,花と生殖について解説していく.

概要

植物の性質,環境応答,利用について

キーワード

光合成,呼吸,抵抗性,遺伝子組換え食品,樹木医

注意

なし.

目標

1.植物の特徴や基本的性質を理解した上で,植物の生育状態の診断,遺伝子組換え作物の問題など日常生活でも役立つ知識を身につける

計画

1.光合成1 - 地球の酸素と二酸化炭素の変遷
2.光合成2 - 光合成のメカニズムについて
3.呼吸 - ミトコンドリアは何をしているか
4.樹の診断1 - 全体の様子
5.樹の診断2 - 組織の見方
6.植物と環境ストレス - 植物はさまざなストレス要因に対してどのように対処しているか
7.植物と病原菌1 - 植物の耐性メカニズム
8.植物と病原菌2 - 病原菌の立場から
9.植物と共生微生物1 - 根粒菌やエンドファイトについて
10.遺伝子改変植物1 - 遺伝子組換え技術について
11.遺伝子改変植物2 - 遺伝子組換え生物の実例
12.遺伝子改変植物3 - 安全性,生態系への影響について
13.花の色 - アントシアニン,カロチン,フラボノイドについて
14.花の構造と機能- 花はどのように進化したのか
15.植物の受精の仕組み
16.総括授業

評価

数回の小テスト(ノート,資料の持ち込み禁止)により評価する

再評価

行わない.

教科書

講義の際に随時紹介する.

連絡先

佐藤(088-656-7222, satoh@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 研究室に在室している時はいつでもOK.