2009年度 総合科学部 自然システム学科 生命·環境コース 学部課程 — 3年(後期, 集中)

2009年度 総合科学部 自然システム学科 生命·環境コース 生命機能サブコース 学部課程 — 3年(後期, 集中)

機能物質作用学

教授・横井川 久己男

2単位

目的

多種多様な化学反応の組合せにより発現する生命現象において,酵素は生体触媒としてきわめて重要な役割を果たしている.本講義では,機能性タンパク質としての酵素と,酵素活性の発現に影響をおよぼす種々の生理活性物質の機能を解説する.

概要

酵素の機能を分子レベルで理解する.

キーワード

酵素反応速度論,反応機構,機能性物質

注意

授業で学んだことを,必ず復習すること.

目標

1.種々の酵素の構造と機能を学び,それらの活性制御機構を分子レベルで理解する.

計画

1.酵素の歴史
2.酵素の種類と分類
3.酵素反応の速度論
4.酵素反応の熱力学
5.酵素阻害剤1-拮抗阻害,非拮抗阻害,不拮抗阻害
6.酵素阻害剤2-特殊な阻害形式
7.機能性物質の酵素的合成
8.酵素活性の調節1-転写レベルと翻訳レベルの調節
9.酵素活性の調節2-翻訳後の調節
10.補酵素の構造と機能1-酸化還元反応等
11.補酵素の構造と機能2-アミノ基転移反応等
12.酵素反応の機構1-反応機構からの解明
13.酵素反応の機構2-高次構造からの解明
14.酵素の産業利用
15.総括授業
16.試験

評価

小テスト,レポート,筆記試験により総合的に評価する

再評価

なし.

教科書

新·入門酵素化学 改訂第2版(南江堂).

参考資料

毎回の講義でプリントを配布する.

連絡先

横井川(3221, 088-656-7267, yokoigaw@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日16:20-17:50