2009年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 学部課程 — 3年(前期)

空間情報科学II

准教授・田中 耕市

2単位

目的

生活環境評価やエリアマーケティング,ハザードマップの作成など幅広い分野でGISが活用されている.それに伴って,GISを援用した空間解析の知識や技術の習得者の需要は,社会的にも高まっている.実務的にGISを利用する場合,解析ツールや手法などの理論的枠組のみならず,データの収集·変換などの作業が必要不可欠となる.本講義では,空間データや統計資料の入手から,それらを用いた分析,そしてその分析結果のプレゼンテーションまで,一通りの作業を実習する.その過程で,空間情報科学Iで習得した基本技術をもとに,より高度な空間分析手法を学ぶ.

概要

GISを援用した空間解析の実習

先行科目

空間情報科学I,社会統計基礎論

注意

基本的に実習形式である.空間情報科学Iの単位を取得済みであること.使用できる端末の台数などにより,受講者数の制限を行うことがある.

目標

1.空間分析の計画から,データの収集,GISを援用した空間解析,結果の発表までを自ら実行できること.

計画

1.GISデータファイルの構造
2.測地系と座標系
3.空間データと統計資料の入手法
4.空間データの形式と変換
5.メッシュデータの活用法
6.国土数値情報を活用した地価分析1:xyデータの利用
7.国土数値情報を活用した地価分析2:ラスタ解析
8.案内図の作成
9.地形と農業土地利用の関連分析1:DEMデータの活用
10.地形と農業土地利用の関連分析2:オーバーレイ解析
11.プレゼンテーション
12.商圏分析1:ネットワーク構築
13.商圏分析2:ネットワーク解析
14.3Dによる都市景観解析
15.授業総括
16.テスト

評価

出席および授業への取組(40%),実習課題およびレポート(60%),原則として,単位取得には実習課題およびレポートの全提出が必須である.

再評価

なし

教科書

教科書:高橋重雄他『事例で学ぶGISと地域分析-ArcGISを用いて』

その他,参考書は授業中に紹介する.

連絡先

田中(連絡先未登録)
オフィスアワー: 木曜日 12時から13時.ただし,出張等で不在にすることがあるため,できる限りメールでの事前連絡を勧める.

備考

この授業は,GIS学術士資格の認定科目【C】である.