臨床心理基礎実習II
目的
基礎実習Iと同様に,どのような心理臨床場面においても,クライエントの話を傾聴しながら,心理学的な問題に対する理解を深め,よりよい関係性のなかで継続的な支援を行うことができるための基礎的技術を身につけることを目標とする.
概要
基礎実習Iに引き続き,臨床心理面接法の基礎的技法の習得をさらに深めていく.
キーワード
マイクロカウンセリング,積極技法,試行カウンセリング,精神科病棟実習
関連科目
注意
実習なので,失敗を恥ずかしからずに積極的に課題に取り組むことを期待する.また,より実践的な訓練を行うが,大学院生が相互に教え合うこと,学び合うことを期待する.
目標
1. | 学内外での心理臨床活動を行うに先立って,臨床心理学的サービスを効果的に行うための基礎的技術を身につける.特に基礎実習IIでは,より実践に近いかたちでの訓練を行うことで,臨床心理面接をより効果的に行うための能力を身につけることを目標とする. |
計画
1. | (佐藤教官) マイクロカウンセリングのうち,基礎実習Iで学んだ基礎的技法を土台として,「積極技法」(対決技法など)を行う.まず「マイクロカウンセリング」を読んで技法の概要を理解し,次いで,ビデオ教材視聴によって技法の実例を学ぶ.さらに「面接のプログラム学習」を用いて,紙上で技法適用の実際を体験する. |
2. | (石田教官) ロールプレイを発展させたかたちで「試行カウンセリング」を行う.大学院生が依頼クライエントに対して40分程度のカウンセリングを継続的に行い,各自が作成した逐語録をグループで検討することで,実際の臨床心理面接により近いかたちをとりながら効果的な応答のあり方を習得する. |
3. | (大森教官) 徳島大学病院精神科神経科病棟において,再度3日間の実習を行う.基礎実習Iと同様の形態をとるが,実習IIでは担当患者を決定し,カルテなども参照にしながら患者と個別に面接を行うなどして,精神疾患やその治療についてより詳しく学習する. |
評価
出席および授業態度を重視する(40%).また,各教官の指導の下で実習の成果をレポートにまとめて提出する(60%).
再評価
なし
教科書
教科書:「マイクロカウンセリング」(川島書店),「面接のプログラム学習」(相川書房).
参考資料
参考文献·参考資料は実習中に適宜紹介する.
連絡先
佐藤(3S05, 088-656-7202, satoken@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 木曜12:00∼12:50.3号館3階3S05.satoken@ias.tokushima-u.ac.jp,
石田(連絡先未登録)
- オフィスアワー: 火曜12:00∼12:50.3号館3階3S07.yumi@ias.tokushima-u.ac.jp,
大森(臨床研究棟8F教授室, 088-633-7130, tohmori@clin.med.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: tohmori@clin.med.tokushima-u.ac.jp