2009年度 人間·自然環境研究科 修士課程 人間環境専攻·自然環境専攻 研究科共通科目 環境基礎領域 — 1年(後期), 2年(後期)

2009年度 人間·自然環境研究科 修士課程 臨床心理学専攻 研究科共通科目 — 1年(後期), 2年(後期)

自然環境概論

教授・石田 啓祐, 講師・西山 賢一, 教授・日置 善郎, 教授・宮崎 隆義, 准教授・山口 裕之, 教授・吉田 浩

2単位

目的

人間はいままで科学·技術を通じて自然環境と関わり続けてきた.そうした関わりについて総合的に理解するために,文理それぞれの教官が話題を提供し,それらについて討論を行う.前半では,人間は「自然」をいかにして理解してきたかを科学哲学的に考察し(山口),具体的な事例として地球環境の歴史的変遷についての現在の科学的な知見を取り上げる(石田·西山).後半では,「科学」がある意味必然的に「技術」と結びついてきた科学史的な流れを概観し(山口),人間が作り出したものと人間自身との関係について,まずは「物語論」という観点から,人間と人間が作り出す環境への警告としての「怪物」の系譜を検討し(宮崎),次いで,技術的な産物が人間に利便のみならず被害をも及ぼすという状況を,電磁波·携帯電話(日置)と原子力(吉田)の例に即して検討する.

概要

科学と人間·技術と人間

注意

積極的に討議に参加してほしい.

目標

1.人間は自然環境をいかにして理解し,それといかなる関係を取り結んできたか,また,人間はいかにして技術を生み出し,それによって自ら作り出したものといかなる関係を取り結んできたか,ということに関して,具体的な事例とともに理解し,見識を深める.

計画

1.1)ガイダンス(全体の流れの説明,教官の紹介など)
2.山口:「科学的知識の成立」
3.3)·4)石田:「地球環境1」(地球の運動から見た長期的な環境変化の歴史と要因)
4.5)·6)西山:「地球環境2」(過去1万年以内の地球科学的な環境関連現象とその要因)
5.7)「科学編」討議
6.8)山口:「科学と技術」
7.9)·10)宮崎:「人間への警告:「怪物」の系譜」
8.11)·12)日置:「携帯電話による公衆被爆」
9.13)·14)吉田:「原子力の光と影」
10.15)「技術編」討議

評価

講義への取り組み姿勢(討論への積極的な参加,出席状況等含む)と,レポートを総合的に判断して評価する.

再評価

なし.

教科書

講義中に適宜提示する.

連絡先

石田(総合科学部3号館2階南2S04, 088-656-7243, ishidak@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 12時∼13時
西山(総科3号館2S05, 088-656-7239, nisiyama@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日12時∼13時
日置(総合科学部3号館 1N04 号室, 088-656-7234, hioki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日 11:50∼13:00 (質問などは在室中ならいつでも可)
宮崎(総合科学部1号館3階北棟 3309, 656-7131, miyazaki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火·木曜日 12時∼13時
山口(総合科学部1号館南棟2F, 088-656-7615, yamaguti@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜12:00-13:00
吉田(088-656-7198, yoshida@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 吉田浩, yoshida@ias.tokushima-u.ac.jp