2009年度 総合科学部 人間社会学科 人間行動コース 学部課程 — 2年(前期)

行動統計学I

教授・川野 卓二

2単位

目的

人間行動を数量的に把握するための方法(例えば,観察,調査,実験など)によって収集したデータを整理,分析するために必要な統計的手法の基本と応用について講義する.

概要

データの種類や目的にあったデータ分析の手法を学ぶ.収集したデータの整理,分析に必要な統計処理の原理や基本的手法について,相関係数,t-検定,F検定,χ2検定を中心に学ぶ.微·積分学的な数式を用いることは最小限にとどめ,代数学的な表現により統計学の基本概念を講義する.

キーワード

記述統計,推測統計,統計的仮説検定

注意

卒業研究で何らかの数量的なデータの収集·分析を予定している者が受講することが望ましい.4年生の受講も認める.授業には8桁以上,√演算機能つきの電卓を持参すること.

目標

1.収集したデータの測定のレベルや型に適し,且つ,分析の目的にあった統計手法が選択できる.
2.正確な計算により得られた結果が正しく解釈できる.

計画

1.1. 測定のレベルとデータの種類
2.2. 記述統計の基本
3.3. 相関係数と回帰
4.4. 平均値に関する区間推定と検定
5.5. 分散に関する検定
6.6. 分布の型によらない統計学の基本

評価

評価の配分は,課題60%,期末試験40%で行なう.期末試験には,自著ノート(A4紙1枚)のみ持ち込みを認める.

再評価

なし

教科書

教科書 山上 暁,倉智 佐一 編著「新版 要説 心理統計法」北大路書房

参考書 南風原朝和 著「心理統計学の基礎」有斐閣

参考書 山内光哉 著「心理·教育のための統計法<第2版>」サイエンス社

参考書 森敏昭,吉田寿夫 著「心理学のためのデータ解析テクニカルブック」北大路書房

参考書 岩原信九郎 著「新訂版 教育と心理のための推計学」日本文化科学社

連絡先

川野(088-656-7282, kawano@cue.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月·火曜日 午後12時10分から12時40分まで(and/or by appointment),メールによる質問も受け付ける kawano@cue.tokushima-u.ac.jp