基礎ゼミナールⅠ
准教授・樫田 美雄
2単位
目的
総合科学部生としての基本的能力を身につける. 社会の重要問題を,自分(達)の頭で考える.考えた成果を実践的に批判しあって有意義なものとする. ワークショップを運営する技術を身につける.
概要
「少子化問題」を総合的に検討する.ただし,授業としての主要な関心は,「少子化問題の解決」の方にあるのではなく,「総合科学部生としての基本的能力を身につける」ことの方にある.すなわち,「少子化問題を考える」ことを通して,「現代社会」の複雑性を理解すること,そして,現代社会の複雑性に基づいた,的確な議論を,ワークショップをとおして,練り上げることを実践する.7月11日土曜日に県庁職員ほかを招いたワークショップを実施するので,かならず,出校すること.班別で作成する最終レポートは,hpで公開する.
キーワード
インターネット,ジェンダー,個人と社会
注意
7月11日土曜日に,出校してワークショップに参加できること.班別に作成したレポート課題のHP公開に同意できること.テキスト2冊を購入して,読んでくること.この3条件をクリアできるものが優先的に履修できる.かわりに5月15日,7月24日,8月7日は休講とする(班別学習の実施は自由).
目標
1. | 総合科学的に考えることができるようになる.ワークショップになじむ. |
計画
1. | 全体ガイダンス.目標とプロセスの解説.メールアドレス等の確認. |
2. | 加藤秀一『ジェンダー入門』1章を討議する |
3. | 加藤秀一『ジェンダー入門』2章を討議する |
4. | 加藤秀一『ジェンダー入門』3章を討議する |
5. | 加藤秀一『ジェンダー入門』4章を討議する |
6. | 加藤秀一『ジェンダー入門』5章を討議する |
7. | 加藤秀一『ジェンダー入門』6章を討議する |
8. | 加藤秀一『ジェンダー入門』7章を討議する(6月19日の予定) |
9. | 赤川 学『子どもが減って何が悪いか』序・1・2章を討議する |
10. | 赤川 学『子どもが減って何が悪いか』3・4・5章を討議する |
11. | 赤川 学『子どもが減って何が悪いか』6・7・8章を討議する |
12. | ワークショップ(県庁職員とともに考える少子化)議論1 |
13. | ワークショップ(県庁職員とともに考える少子化)議論2 |
14. | ワークショップ(県庁職員とともに考える少子化)議論3 |
15. | ワークショップビデオを見て,議論を反省する.レポート内容を班討論で詰める |
16. | 提出されたレポートを相互討議する |
評価
出席点.日常点.班別レポートの水準.これらを総合的に判断する.発表内容はとくに重視される.
再評価
再試験はない.
教科書
加藤秀一『知らないと恥ずかしい ジェンダー入門』朝日新聞社(1300円+税)
参考資料
赤川 学『子どもが減って何が悪いか』筑摩書房書房(700円+税)
連絡先
- オフィスアワー: 火曜日午後2時から3時
備考
テキストは2冊共が教科書である.オフィスアワーは火曜日午後2時から3時.