2009年度 総合科学部 学部課程 新カリキュラム・学部共通科目 — [必修] 1年(前期)

基礎ゼミナールⅠ

准教授・山城 考

2単位

目的

身近な植物の観察や調査を通じて,生物学を学ぶ上での基礎を身につけることを目標とする.具体的には,野生生物の調査法,データー解析,結果と考察のプレゼンテーション能力を習得させることを目標にしている.

概要

身近な植物の観察を通じて,植物の生活,形態,調査法について学習する.基本編では,植物の形態的特徴や種名の同定法について,主にルーペや顕微鏡による観察を中心に行う.応用編では,植物群落にみられる環境や生物同士の相互作用について解説し,照葉樹林の特徴を理解させる.さらに,植物個体の量的なデーターを扱う方法および植物群落の簡単な調査を行い,結果と考察について発表を行う.

キーワード

植物,自然観察,データー解析,植物群落

目標

1.野生生物の保全に関心を持たせる.

計画

1.植物の特徴(根,茎,葉)
2.押し葉標本の作製
3.花の形態と受粉様式
4.花の微細構造の観察
5.植物の名前を調べるこつ,覚えるこつ
6.花と昆虫の相互作用
7.花蜜の量と濃度
8.果実の形態と散布
9.植物の形態の特徴に関するまとめ
10.都市生態系の植物
11.照葉樹林の植物(城山)
12.植物群落の定量的表現(植生調査法)
13.海岸の植物
14.植物群落と環境に関するまとめ
15.発表会
16.総括授業

評価

毎回の出席と授業に対する意欲により評価する

再評価

なし.

教科書

原嚢・福田泰二・西野栄生 共著 植物観察入門 培風館