2009年度 総合科学部 人間文化学科 学部課程 — [選択] 1年(後期), 2年(後期)

日本語表現の基礎

教授・仙波 光明, 教授・岸江 信介

2単位

目的

現代日本語について,規範的な表現,つまり「正しい日本語」とはどのようなものかを知り,適切に運用できるようになれることを目標とする.同時に,規範的でない表現がなぜ生まれるかについても理解できるようにする.

概要

「日本語検定」で出題される問題等を利用して,規範に則った表現を確認すると同時に,現代日本語における,非規範的な表現の実態について,データを示して考えさせる.

注意

教科書の構成との関係で授業内容の配列や構成に少し変更を加えるかもしれない.

目標

1.現代日本語について,規範的な表現,つまり「正しい日本語」とはどのようなものかを知り,適切に運用できるようになれることを目標とする.同時に,規範的でない表現がなぜ生まれるかについても理解できるようにする.

計画

1.規範的な日本語表現について知っておくことが,なぜ必要か.言語行動成立の条件.
2.敬語の基本的な考え方について.
3.尊敬語と謙譲語(尊敬動詞,謙譲動詞など語彙的な面から)
4.尊敬表現(お∼になる)と謙譲表現(お∼する),助動詞による尊敬表現.
5.「ら抜き言葉」と,その功罪.
6.「さ入れ言葉・れ足す言葉」と,このような表現が生まれる理由.
7.類義語・対義語.
8.類義語・類義表現の選択(和語・漢語・外来語)
9.場面・伝達方法・表現の受け手を考慮した語彙の選択(カタカナ語の問題など).
10.慣用句,慣用表現.
11.日本語の中での漢字の役割と漢字表記語.
12.漢字仮名交じり文と送り仮名.
13.現代仮名遣いの基本.
14.悪文(その1) 主語と述語のねじれ表現等.
15.悪文(その2) あいまいな表現を,いかに避けるか.

評価

日常的な小テスト(50%)と,最終試験(50%)による.

再評価

再試験

教科書

川本信幹『みがこう,あなたの日本語力』東京書籍

参考資料

随時紹介する.