2009年度 総合科学部 人間文化学科 学部課程 — [選択] 1年(後期), 2年(後期)

近現代世界の成立と展開

准教授・荒武 達朗, 教授・桑原 恵, 准教授・今井 晋哉, 准教授・長井 伸仁

2単位

目的

19世紀∼20世紀初頭の日本・東洋・西洋地域の歴史を学ぶことによって現代の世界がどのようにして成立してきたのかを考察する.

概要

19世紀∼20世紀初頭の日本・中国・フランス・ドイツの政治・経済・社会などについて概観する.各国の近代化過程における,文明化,ナショナリズムに焦点を絞り,対外関係を重視しつつ講義する.

キーワード

ナショナリズム,国民国家,文明化,近代化,国際関係

目標

1.1特に,講義でとりあげる各国の近代化過程を比較しつつ理解することを目標及びテーマとする.

計画

1.ガイダンス
2.フランス革命とナショナリズム
3.共和政の理想と現実
4.「文明化の使命」
5.小テスト
6.国民国家の創建とナショナリズムの急進化: 第二帝制期のドイツ(1)
7.帝国主義的海外進出と人種主義・黄禍論:第二帝制期のドイツ(2)
8.帝国主義的海外進出と世界大戦:第一次世界大戦期のヨーロッパとドイツ
9.明治維新の変革とナショナリズム:尊王攘夷から開国和親へ
10.文明化と富国強兵:啓蒙主義とアジアへの侵略
11.帝国主義への道:アジアへの侵略と文明観
12.十九世紀後半西方の衝撃(ウエスタンインパクト):伝統的中華世界の変容
13.遅れる``近代化'',``伝統''の抵抗:日清戦争の明暗
14.二十世紀前半国民国家の創成へ
15.テスト
16.総括授業

評価

受講態度・レポート・テストなどの結果をもとに総合的に評価する.

再評価

再試験は実施しない.

教科書

プリントを配布する.

参考資料

講義中に適宜指示する.