社会学の基礎Ⅱ
准教授・樋口 直人
2単位
目的
高校までに社会学を学んだ人はほとんどいないだろう．そうした人たちに対して，社会学的な思考法を教えることがこの講義の目的となる．身近なところで起こっている社会現象が，どのようなしくみでなりたっているのか，それを意識的に考えてもらうことで社会学のものの見方を身につけてもらうことを目標とする．
概要
秩序と逸脱，生産と消費，階層と教育，権力と支配といったテーマに即して，自分の振る舞いやこれまでの歩みを振り返ってもらう．自分がいかに社会のなかで作られているか，自分と社会がいかにしてつながっているのかを，それぞれのトピックに即して解説していく．
注意
授業の「秩序」維持のため，15分経過したら入室を認めない．また，携帯メールをみることも，授業を無効化するため見つけ次第退室してもらう．
目標
| 1. | 社会学的な思考にもとづきレポートを書けるようにする |
計画
| 1. | オリエンテーション |
| 2. | 1．秩序と逸脱 |
| 3. | (1)社会秩序はどのようにして維持されるのか |
| 4. | (2)貸し借り関係と人付き合い |
| 5. | (3)犯罪と逸脱の構築 |
| 6. | 2.生産と消費 |
| 7. | (1)大量生産の時代 |
| 8. | (2)大量消費のメカニズム |
| 9. | (3)大量生産と疎外:『モダン・タイムズ』鑑賞 |
| 10. | 3.教育と階層 |
| 11. | (1)学校とは何のためにあるのか |
| 12. | (2)学校で得をするのは誰か |
| 13. | (3)選抜のメカニズム |
| 14. | 4.権力と支配 |
| 15. | (1)支配のメカニズム |
| 16. | (2)権力はどこにあるのか |
評価
詳しくはオリエンテーションの際に資料を配るが，授業中の課題が30%，小レポート20%，大レポート50%を基本とする．到達度で評価されたい場合には，そうした選択肢も用意する．
教科書
特になし
参考資料
関連する新書のリストを初回に配布する．
連絡先
樋口(1210, 088-656-7200, vyw03403@nifty.ne(no-spam).jp)
備考
今年度開講せず