歴史と文化 / 異人たちとの交流
History and Culture / Chinese Literature;Nonhuman Intercourse
平成19年度以前の授業科目:『歴史と文化』
平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『歴史と文化 / 異人たちとの交流』
教授・有馬 卓也
2単位
月(13・14) 夜間主(夜間主)授業の目的
本授業は中国の様々な資料(文学·思想·歴史·画像)などを通して,古代中国の人々の文化や意識を,テーマ別に論じるものである.そして,文化を通して,人間理解へと至ることを目的とする.
授業の概要
異人(死者・精霊・妖怪・悪霊など)からのメッセージをモチーフとした説話は数多く存する.それはおよそ人間が知見し得ることのできない異界という場からのものだけに,作者の想像の結晶とも言えるが,そこには時代や地域の事情の反映が垣間見られる.つまり異界譚から,当時の異界思想を理解することがある程度可能であり,さらにそこから埋葬形式や副葬品などが持つ意味や,信仰・迷信・風習の存在意義なども理解し得るのである.異界譚を通して,中国古代文化を考えていく.
キーワード
妖怪,鬼,中国文化
受講者へのメッセージ
授業中の私語厳禁.
到達目標
1. | 異人譚・異界譚を通して,古代中国を理解するとともに,古今を通じて変わることのない人間の基本的性情を理解する. |
授業の計画
1. | ガイダンス・別れのメッセージ |
2. | 死を告げる使者(1) |
3. | 死を告げる使者(2) |
4. | 冥界譚 |
5. | やさしき異人 |
6. | 異人との交接(1) |
7. | 異人との交接(2) |
8. | 異人からの依頼(1) |
9. | 異人からの依頼(2) |
10. | かまど信仰・異人出生譚 |
11. | 厄災をもたらす者ども(1) |
12. | 厄災をもたらす者ども(2) |
13. | 混乱の予兆としての異人 |
14. | その他 |
15. | 試験 |
16. | 総括授業 |
成績評価の方法
期末にテストを行う(漢文の読みや知識を問うような問題は出さない).
再試験の有無
無
教科書
毎回プリント(漢文)を配布する.参考書は随時提示する.
WEBページ
連絡先
有馬(088-656-7119, arima@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 随時