2009年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

自然と技術 / 防災のための地球科学

Science and Technology / Earth Sciences for Disaster Prevention

平成19年度以前の授業科目:『自然と技術』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『自然と技術 / 防災のための地球科学』

准教授・西山 賢一

2単位

 月(1・2) 全(全)

授業の目的

日本列島はプレートが沈み込む変動帯に位置しているので,地震や火山による災害を受けやすい.また,地形が急峻で平地が少なく,しかも湿潤多雨な気候環境下にあるため,台風や豪雨による災害も多い.日本列島に多発する災害を考える上で基礎となる地球科学の知識を講義するとともに,具体的な防災の方法を考えていく.

授業の概要

災害科学の基礎となる地球科学の知識を学びながら,地震災害,火山災害,土砂災害,洪水災害について理解を深める.また,防災情報やハザードマップ(災害予測図)の活用法についても学ぶ.

キーワード

災害地質学,地球科学,自然災害

受講者へのメッセージ

パワーポイントやビデオなどを使う場合があります.遅刻·欠席をしないこと.積極的にノートをとること.

到達目標

1.自然災害のしくみを理解するとともに,その知識を防災のために活用できるようになる.

授業の計画

1.自然災害とは何か?
2.自然災害の実例を学ぶ(地震·火山·土砂·洪水)
3.地震の特徴·被害·予測
4.過去に発生した地震災害の実例(関東大震災,阪神大震災)
5.過去に発生した津波災害の実例(スマトラ地震津波)
6.火山の特徴·被害·予測
7.過去に発生した火山災害の実例(雲仙普賢岳噴火)
8.過去に発生した火山災害の実例(フィリピン・ピナツボ巨大噴火)
9.土砂崩れで作られた日本の山地
10.過去に発生した土砂災害の実例(2004年台風災害ほか)
11.洪水で作られた日本の平野
12.過去に発生した洪水災害の実例(2004年台風災害ほか)
13.防災・気象情報の活用法
14.災害予測図(ハザードマップ)
15.試験
16.総括授業

成績評価の方法

期末試験と出席状況(小テスト)を総合的に判断して評価する.

再試験の有無

再試験あり

教科書

教科書:指定しない.必要に応じてプリントを配布する.

参考書

参考書:「自然災害を読む」岩波書店,「自然の猛威」岩波書店,「日本の地震災害」岩波新書,「Q&A火山噴火」講談社ブルーバックス,「土石流災害」岩波新書,「災害に出会うとき」朝日新聞社

連絡先

西山(総科3号館2S05, 088-656-7239, nisiyama@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日12∼13時